【落合×東尾対談】東尾氏が「大ひんしゅく買ったみたい」　申し訳さなそうに語った大学のセレクション

2023年06月13日 17:15

野球

【落合×東尾対談】東尾氏が「大ひんしゅく買ったみたい」　申し訳さなそうに語った大学のセレクション — 「落合博満のオレ流チャンネル」に出演した東尾修氏（右）と握手を交わす落合博満氏 Photo By スポニチ

　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が13日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「博満の部屋」の第2回目としてプロ野球歴代10位となる通算251勝を挙げた東尾修氏（73）をゲストに招いて対談を行った。

　東尾氏が西武、落合氏がロッテに在籍し、同じパ・リーグで何度も対戦がありながら、ほとんど話をしたことがなかったという2人。東尾氏が「何年ぶりってより、まともに話するの初めてだよね」と話す東尾氏に、落合氏も「初めて」と即答。レアすぎる初対談となった。

　東尾氏は箕島高（和歌山）の3年春、1968年センバツで初めて甲子園に出場し、ベスト4まで勝ち進んだ。その後、尾藤公監督に鍛えられた同校は春3回、夏1回の計4回の全国制覇を果たした。1979年には史上3校目となる甲子園春夏連覇を達成している。

　その年のドラフトで、東尾氏は西鉄から1位指名を受けて入団した。落合氏が「でもあの年のドラフトで西鉄からドラ1で入るっていうのは、全国的に有名だったの、東尾さんは？」と聞くと、東尾氏は「そんなドラフト1位で指名してくると思ってないし、（和歌山の）近くやから南海とか阪神とかあるやない、まぁそこらへんでドラフトでもかかるかなと」ばくぜんと考えていたという。

　そのため、夏の終わりには、慶応大学の野球部のセレクションも受けた。だが、そこで思わぬことが起きた。箕島高出身の後援者の家に泊めてもらい、日吉に外車で送ってもらったが、その道中で事故に遭った。「（慶大の）日吉のグラウンド行く時、（交通）事故でさ、で、遅れて行ったわけよ」と東尾氏。それだけでは終わらない。到着した代車は「派手な車がきたわけよ。赤い車みたいなの」だったという。東尾氏の責任ではないが、結果的にセレクションを受ける高校生が遅刻した上、真っ赤な車が来たとあって「大ひんしゅく買ったみたい」と東尾氏は頭をかいた。

　セレクションは「本当は4日間あった」と言うが、「英語で試験とかあるわけよ。それで2日間行って夜逃げして帰ってきた」と東尾氏は冗談めかして思い出を語った。