阪神・岡田監督“アレ3人衆”に前川、森下、小野寺指名よ!「エレベーター選手とちゃう」後半戦は実力主義

2023年07月15日 05:15

野球

阪神・岡田監督“アレ3人衆”に前川、森下、小野寺指名よ!「エレベーター選手とちゃう」後半戦は実力主義
練習を見つめる岡田監督(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(65)が14日、森下翔太外野手(22)、前川右京外野手(20)、小野寺暖外野手(25)を“アレ3人衆”に指名した。15日からの中日3連戦で前半戦は終了。勝負の後半戦を見据えて若手外野手3人を必要戦力として認めた。右肋骨骨折で離脱中の近本が復帰後も外国人選手優先を撤廃し、実力主義で起用する考えを打ち出した。
 これだけ活躍されれば、力を認めるしかない。1番に起用したドラフト1位・森下は2本塁打を含む4試合連続安打中。高卒2年目の前川は交流戦前に昇格して打率・278と健闘を続ける。さらに育成出身の小野寺は3番起用した13日に2年ぶり2度目の3安打を放った。1軍残留の当落線上にいた外野手がことごとく活躍し、岡田監督もニンマリだ。

 「(必死さが)まあ出てるよ、出てるよ。それがいい結果につながっているというか。そんなん2軍に落とされへんやろ。もう、エレベーター選手とちゃうで。そんなん、クリーンアップ選手やで」

 交流戦後から球宴までの期間は、勝負の後半戦に必要な戦力を見極める時期だと位置付けてきた。ふるいにかけられる立場だった若手の外野手が気を吐いたことはうれしい誤算。降って湧いた活況を「戦力として使えるメドが立ったということは、めちゃくちゃええことやと思うよ」と歓迎した。

 メドが立ったということは、右肋骨骨折で4日に離脱した近本が合流した後でも、使う可能性が高いということだ。その場合、助っ人も調子が悪ければ、スタメンから外すことも辞さない構えでいる。

 「それはそうそう」

 ノイジーは左翼の守備こそ光るものの、肝心の打撃で打率・237、5本塁打、30打点とパッとしない。しかも前日13日に下半身コンディション不良を起こし、一夜明けても室内で別メニュー調整を余儀なくされ、状態は万全とは言いがたい。打率・209、4本塁打、13打点のミエセスも期待をかけるには寂しい数字。2人の状態が上がらないからこそ、後半戦は外国人優先ではなく、調子優先の実力主義で戦う計画だ。

 球宴まで残り3試合。2位・DeNAとは2ゲーム差で、きょう15日の中日戦に勝てば2年ぶりの首位ターンが決まる。3連勝をすれば監督通算629勝になり、04~08年の第1次政権でライバルだった歴代22位の元中日監督の落合博満氏に並ぶ。18年ぶり優勝への使者として期待がかかる“アレ3人衆”を使い分け、前半戦を最高の形で締めくくりたい。(倉世古 洋平)

 <阪神過去の若手ユニット>▽少年隊 チーム過渡期の1988年に村山実監督が和田豊、大野久、中野佐資を売り出すため命名し、積極的に起用。4年目の和田は期待に応えて正遊撃手に定着。

 ▽F1セブン 2001年の春季キャンプで野村克也監督が命名。1号車から赤星憲広、藤本敦士、沖原佳典、上坂太一郎、平下晃司、松田匡司、高波文一。

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