習志野、快勝の裏で1年生が指揮者デビュー 先輩と心合わせて「美爆音」演出

2023年07月15日 20:55

野球

習志野、快勝の裏で1年生が指揮者デビュー 先輩と心合わせて「美爆音」演出
<習志野・銚子商>急きょ指揮者デビューした越智祐貴さん(左)と正指揮者の後藤樹さん(撮影・村井 樹) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権千葉大会3回戦   習志野12―0銚子商 ( 2023年7月15日    柏の葉 )】 互いに夏の甲子園での優勝経験のある強豪対決を快勝で制した習志野。全国的にも有名となった吹奏楽部の「美爆音」に乗って初回にスコアボードに刻んだ得点は「12」。40分近く大応援を奏でた吹奏楽部だったが、その裏で“デビュー”を果たし、懸命に腕を振っていた1年生がいた。
 通常のコンサートなどでは指揮者は1人だが、野球応援の際は2人体制となる同部。野球応援では応援席に広がって演奏するため全員が正指揮者を確かめることは難しく、同じように指揮を振る副指揮者を置くからだ。

 この日は副指揮者が体調不良のため欠席。そこで白羽の矢が立ったのが通常なら弦楽器を担当している越智祐貴さん(1年)だ。予想もしていない展開で“指揮者デビュー”となり「緊張した」と語ったが、初回からまさかの展開で40分近く演奏することに。先輩で正指揮者の後藤樹さん(3年)を見ながら息を合わせて指揮したと言い、越智さんは「しっかり思いを込めながらできました」と笑顔。後藤さんも「頑張ってやっていました。良かったと思いますよ」と合格点を与えた。

 野球部は「美爆音」にも背中を押され快勝で3回戦突破。19年以来、4年ぶりの甲子園を目指す野球部へ向け後藤さんは「一緒に少しでも長い夏を過ごしたい」、越智さんは「これからも野球部が勝てるために必死で応援したい」とエールを送った。(村井 樹)

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