【甲子園】松坂大輔氏が球児にエール 自分の時にはなかった…休養日の使い方がカギに

2023年08月15日 05:05

野球

【甲子園】松坂大輔氏が球児にエール 自分の時にはなかった…休養日の使い方がカギに
神村学園と市和歌山の試合を観戦した松坂氏(撮影・須田 麻祐子)  Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第9日 】 西武、レッドソックスなどで活躍した松坂大輔氏(42=スポニチ本紙評論家)が14日、甲子園球場を訪問した。横浜時代にエースで臨んだ98年夏は3回戦から4日間連投で春夏連覇を達成。台風7号の影響で1日順延となった大会は休養日が入るため3回戦以降も各校連戦になることはない。98年当時はなかった休養日の使い方が今後の戦いのポイントとし、残った16校にエールを送った。
 甲子園はベスト16が出そろいました。全国3486チームから甲子園にやってきたこと自体が凄いこと。さらに49代表校の中から勝ち上がったことは誇りに思っていいし、一生自慢できます。

 15日に予定された3回戦は、台風7号のため1日順延。3日間ある休養日も1日ずつずれて、残った16校は連戦になることはありません。試合の合間ごとのこの休養日をどう使うか。これからの戦いで重要な要素になると思います。

 自分たちの時は休養日はなかった。選手には1日空くのはありがたいと思うでしょうけど、自分の感覚では試合が続いた方が良かった。1日空くと次の試合で体が重かったり、疲れが出たりする。パフォーマンスを出す上では連戦が良かった。

 98年の夏。横浜は3回戦の星稜(石川)戦から4日間の連戦でした。準々決勝のPL学園(南大阪)戦は延長17回で250球を投げて、翌日の準決勝の明徳義塾(高知)戦では9回にリリーフ。実は大会前、渡辺元智監督から「おまえに4連投はさせない」と言われていました。先のプロ入りを見据えてで、それがあったから準々決勝の後「準決勝は投げません」と話したんです。でも、渡辺監督は忘れていたようで「投げさせるかどうかは俺が決める」と思っていたみたいです。ただ、もし準決勝も「行ってくれるか」と言われたら先発していたし、投げられたと思います。

 あの夏。休養日があったら、どう過ごしたか。完全に休むのは怖い。多分、キャッチボールの延長くらいでブルペンでも投げて、最後にランニングで汗を流して過ごしていたかもしれないです。ここから優勝までは4勝。この4試合が結構、長いんです。時間をうまく使い、集中力を切らさず、みんなで力を合わせて戦い抜いてくれることを願います。(スポニチ本紙評論家)

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