大谷翔平 42号はノーヘル弾 豪快スイングでぶっ飛んだ!髪なびかせて走る姿はまさにユニコーン

2023年08月18日 02:30

野球

大谷翔平 42号はノーヘル弾 豪快スイングでぶっ飛んだ!髪なびかせて走る姿はまさにユニコーン
<レンジャーズ・エンゼルス>初回、42号ソロを放ち、ヘルメットをかぶらずダイヤモンドを一周する大谷(撮影・沢田 明徳)  Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス2―0レンジャーズ ( 2023年8月16日    アーリントン )】 なかなか見られない“ノーヘル弾”だ!!エンゼルス・大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、レンジャーズ戦の初回に3試合ぶりとなる先制の42号ソロ。高めのボール球をかち上げた豪快なスイングでヘルメットが脱げ、そのまま髪をなびかせてダイヤモンドを一周した。再び2位に10本差とリーグ独走の一発を含む3安打で連敗ストップに貢献。ワイルドカード(WC)圏内まで7ゲーム差と厳しい状況は続くが、諦めずに戦う。
 すぐにでもシャンプーのCMが舞い込みそうだ。大谷は二塁を回ったところで、左手で髪の毛を“ふぁさっ”とかき上げた。めったに見られない「ノーヘル」でのダイヤモンド一周。二刀流は常識外れの活躍もあり米メディアに空想の動物「ユニコーン」に例えられる。まさにたてがみを悠然となびかせて走る一角獣のようだった。

 初回1死。レンジャーズ・グレイの95・7マイル(約154キロ)の直球は高めの完全なボール球だった。「狙ったところに投げた。けれど彼は僕らとは種類が違う選手なんだ」。右腕のつり球を豪快にかち上げる。上半身がのけぞるほどの強いスイング。勢いでヘルメットが脱げ落ちた。地元放送局は「ヘルメットはどこだ?脇の下にでも隠しているのか?」と実況し、脱げたのが分かると「スイングの直後に飛んだんだ。最高に素敵な髪を見せてくれたね」と伝えた。

 中堅左のブルペンに飛び込む飛距離437フィート(約133メートル)の先制42号ソロ。もちろん値千金の一発だが、それだけでは終わらない。3回には強烈な三ゴロで快足を飛ばし内野安打。8回1死では「歴代最速男」チャプマンと対戦し、内角に食い込む103・1マイル(約165・9キロ)のシンカーにバットを折られた。それでも遊撃手の前へ転がすと再び全力疾走。一塁ベースを駆け抜けると両手を広げて「セーフ」のポーズだ。剛腕とは通算5度目の対戦で初安打となった。

 出塁への、そして勝利への貪欲な姿勢。7月17日以来、今季13度目の1試合3安打で打率・306とし、チームを白星に導いた姿にフィル・ネビン監督は「リーダーの果敢なプレーは、本塁打と同じぐらいベンチを活気づけてくれる。あれがチームプレーだ。彼はいつも多彩な形で勝利に貢献してくれる」。大谷は試合前、クラブハウスでリトルリーグ・ワールドシリーズの日本―キューバ戦をテレビ観戦。子供たちの全力プレーに笑顔で見入り、自身も負けじと力の限り打って、そして走った。

 連敗を2で止めたが、借金2でWC圏内まで7ゲーム差。米データサイト「ファングラフス」のプレーオフ進出の可能性予想は前日の0・4%から少し上がって0・9%になった。残りは40試合。決して諦めない。ノーヘルでも交通違反にはならないグラウンドで、大谷はアクセル全開で突っ走る。

 ≪シーズン55本ペース 日本人初50発あるぞ≫大谷は今季122試合目で42本塁打。一時の60本ペースからは減ったが、それでもシーズン55本ペースだ。大谷のシーズン最多本塁打はMVPに輝いた21年の46本。自己最多の更新は確実で日本選手初の50発の大台に乗せる可能性は高い。

 8回にはチャプマンの103.1マイル(約165.9キロ)を遊撃内野安打。大谷が安打を放った球速では、昨年8月16日にムニョス(マリナーズ)から中前打を放った際の101.3マイル(約163キロ)を上回り最速。

おすすめテーマ

2023年08月18日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム