本人すら想定外のプロ志望届提出へ 公立校の151キロ右腕 今夏は専大松戸・平野と豪腕対決

2023年08月18日 12:27

野球

本人すら想定外のプロ志望届提出へ 公立校の151キロ右腕 今夏は専大松戸・平野と豪腕対決
試合後健闘を称え合った専大松戸・平野(左)と幕張総合・早坂響 Photo By スポニチ
 幕張総合の最速151キロ右腕・早坂響(おと)投手(3年)が18日、プロ志望届を提出する意向であることが分かった。
 プロ球団が進路に注目していたが、17日に柳田大輔監督が早坂の意思を確認した。プロ志望届の受け付けは例年、夏の甲子園大会閉幕後に開始されている。

 校舎はおしゃれなガラス張り。なんと教室には土足で入ることができる。生徒が興味、関心、進路に応じて科目を選択する自主性を尊重する総合学科。そんな県立の幕張総合に進学した早坂は「高校野球で燃え尽きる気持ちで」と野球部に入部した。1メートル68、55キロだった捕手が2年後、プロ注目の剛腕になるとは本人ですら想像していなかった。

 「自分は私立で野球ができるような選手じゃなかった。中学まで人数の少ないチームだったので、部員が多いところで野球をしたいなと。グラウンドを見て“ここがいいな”って決めました」

 転機は昨秋。捕手としてのスローイングの良さに注目した柳田大輔監督が「投手をやってみないか」と提案。指揮官が信頼を寄せ、プロ選手やドラフト候補選手を指導するスポーツトレーナー・北川雄介氏の指導を受けると眠っていた才能が開花した。春季大会で148キロをマークして話題を呼び、5月13日に行われた千葉東との練習試合で150キロを計測。その後の練習試合では最速を151キロまで伸ばし、プロ球団のスカウトの注目度も急上昇していた。

 今夏の千葉大会では5回戦進出を果たすも、専大松戸に2―6で敗れた。最速151キロ右腕・平野大地と投げ合い、8回を4安打6失点4三振で完投。最後の夏を終えて「自分の中ではやりきった。(チームは)強くなったと思います」と悔いのない表情で語っていた。

甲子園出場を果たした専大松戸の平野は大学進学の意向を示していたが、早坂は一足早くプロに挑戦する決断を下した。

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