5年目歴代最多768安打の阪神・近本 次なる標的はミスター超え6年目926本「難しいね」

2023年09月22日 05:15

野球

5年目歴代最多768安打の阪神・近本 次なる標的はミスター超え6年目926本「難しいね」
<神・巨>初回無死、近本は右前打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3―5巨人 ( 2023年9月21日    甲子園 )】 コツコツと安打を積み上げてきた先に、阪神・近本にしか見えない景色があった。プロ5年目までの通算安打数で歴代最多を更新する768本目。虎のリードオフマンは、この夜も淡々と役割を果たした。
 「赤星は今回も(いい球が)きていた。簡単に追い込まれましたけど、結果的にヒットになった」

 初回だ。カウント2―2からの6球目、147キロの内角直球をはじき返して一、二塁間を破った。並んでいた巨人・長野が三塁ベンチから見守る前で追い越し、「どれだけホームランを打っても、シングル(ヒット)であっても、一本は一本。大きな離脱もなく、ここまできたというものがある。そういったところは評価できる」と自らを称えた。

 年数を重ねるごとに増える対戦投手の膨大なデータを試合前、試合中、投手が代わったときも常にインプット。持ち球の全球種とコースごとに、どこの方向に打つか…を徹底的に頭にすり込んで打席に入り、結果を残してきた。だから、時に意表を突いてくる相手バッテリーの配球にも動じない。

 次なるターゲットはプロ6年目までに長嶋茂雄(巨人)が記録した最多926本だ。今季を含めて残り158本に迫る。現時点で今季までの5年間での年平均は約154安打のペース。コロナ下の20年は120試合に短縮され、今季は13試合の故障欠場もあった。「難しいね」と実感する数字も、年間フル参戦なら決して遠くない。近本なら、またやってくれる。(石崎 祥平)

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