今季ラスト“伝統の一戦” 阪神・佐藤輝21号締め!9月勢い止まらん月間最多7発王手&月間打率.369

2023年09月22日 05:15

野球

今季ラスト“伝統の一戦” 阪神・佐藤輝21号締め!9月勢い止まらん月間最多7発王手&月間打率.369
<神・巨>9回無死二塁、右越え2ランを放った佐藤輝(右)はミエセスとポーズを決める(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3―5巨人 ( 2023年9月21日    甲子園 )】 阪神・佐藤輝明内野手(24)が21日の巨人戦で9月6本塁打目を記録し、自己最多を更新する85打点まで伸ばした。9回の右越え21号2ランで巨人からは今季6本目、8試合を残して22年4月の月間最多7発に王手をかけた。月間打率・369は3年目で最高ペース。大器覚醒を印象づけ、今季の“伝統の一戦”を18勝6敗1分けで終えた。
 負けた気がしない。23年最後の巨人戦を終えた本拠地・甲子園には熱気と余韻が残っていた。佐藤輝の一撃が敗れてなお、大観衆を心地いい帰途へと送り出した。0―5の9回に先頭のミエセスが代打弾で零敗を阻止。大山の二塁打を挟み、右翼ポール際へ放物線を描いた。

 「いや~ぎりぎりっすね。(フェアかファウルか)危なかったです。最後に一本出てよかった。もちろん、いい投手なんで、うれしいです」

 2三振を含む3打席凡退で迎えた最終打席。不発で終わらないのが、今までとの違いだ。2球で追い込まれながらも、3球目の甘く入ったフォークを一閃(いっせん)。21号2ランで大勢をKOし、最後の最後まで巨人を慌てさせた。巨人からの年間6発は球団日本人では20年の近本以来。「伝統の一戦」を球団史上最多18勝で圧倒した一年を締めくくり、岡田監督も「こんな勝ってるとは思わんかったけどなあ」と余裕の表情で振り返った。

 リーグ優勝を決めた14日の巨人戦以来の本塁打で、9月は6発の量産。甲子園では開幕から13本目を数え、92年のラッキーゾーン撤去後では日本人左打者では最多として残る金本知憲の15本(04、05年)も見える。

 月間22打点も今年5月と並んで自己最多。確率が上がり、本塁打が出て、勝負強さもある。殻を完全に突き破った“自己最高の一カ月”と言っていい。「まだ残り試合あるので、まだまだ積み上げたいっすね」と貪欲に前を向いた。

 前夜はオリックスがリーグ3連覇を達成。「スゴいんじゃないですか。なかなかできることではない」。ともにCSを勝ち抜けば、日本シリーズでは64年の「阪神―南海」以来2度目の関西対決が実現する。「もちろん、優勝チーム同士でやりたいですね。いい投手というか、スゴい投手なので。でも、対戦したら何とか打ちたい」。頂上決戦で迎える同世代・山本との対決にも思いをはせた。

 レギュラーシーズンは9月8試合と10月1試合の残り9試合。やるべきことはまだある。「頑張ります」と短い言葉に決意を込め、次の神宮遠征へと視線を向けた。 (阪井 日向)

 ○…阪神は今季の巨人戦を18勝6敗1分けの勝率・750で終了。巨人戦のシーズン18勝は、過去3度あった17勝を更新。勝率は他球団を含めても、05年横浜と06年中日の・727(16勝6敗)を上回り、2リーグ制以降の巨人戦最高勝率。

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