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ド軍編成本部長 シーズン総括会見で大谷についての言及避けるも、第一線のFA選手に積極的に動くと明言

2023年10月18日 13:36

野球

ド軍編成本部長 シーズン総括会見で大谷についての言及避けるも、第一線のFA選手に積極的に動くと明言
エンゼルスの大谷翔平 Photo By スポニチ
 公式戦で100勝以上を挙げながら、1年前に続いて地区シリーズで敗退したドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が17日(日本時間18日)、シーズンの総括会見に臨んだ。複数の米メディアが報じた。
 「我々のゴールは10月に11勝すること、今年は1勝もできなかった。どうすれば結果を変えられるのか、手段を見つけないといけない。我々は道路の分岐点にいる」と話した。

 敗因は先発投手陣がケガと、フリオ・ウリアスの逮捕などで、弱体化してしまったこと。ダイヤモンドバックス相手の地区シリーズ、3試合で4・2回を投げ13失点だった。自信を持っていた攻撃陣もムーキー・ベッツとフレディ・フリーマンが21打数1安打の不振、3試合でわずか6点しか取れなかった。「これだけ才能ある選手が集まりながら、3試合27イニングで一度もリードを奪えなかった。その理由は解明しないといけない」。フリードマン編成本部長は1年前と同じく「組織としての失敗」と総括。その上でデーブ・ロバーツ監督はじめ、24年も同じ体制で臨むと明言した。

 ド軍の第一の目標は成功を長く続けること。実際、11年連続ポストシーズンに進出し、その間に10度の地区優勝を成し遂げ、その目標は達成している。しかしながらポストシーズンを勝ち進めない。とりわけ19年から23年、フルシーズンの年に4年連続100勝を挙げたのに、全て途中敗退。優勝できたのは短縮シーズンの20年だけだ。他のシーズンはプレーオフで格下のチームにことごとく敗れている。10月は悪夢の繰り返しだ。

 ドジャースはポストシーズンについて何か問題があるのかと聞かれると、編成本部長は「その答えは分からない」と1年前と同じ返事だった。どうすれば24年は世界一に手が届くのか?最大の課題は先発投手陣の立て直しだ。しかしながらクレイトン・カーショーの去就はまだしばらくはわからないし、トミー・ジョン手術から復帰のウォーカー・ビューラーが来季、どれだけ投げられるのかも定かではない。ボビー・ミラー、ライアン・ぺピオ、エメ・シーハン、ギャビン・ストーン、マイケル・グローブといった若い投手については「彼らに経験を積ませたかったし、その通りにできた。24年以降たくさんチームに貢献してくれる」と言うが、何人がローテーションに定着し、安定したピッチングを見せられるかどうかはわからない。だから第一線のFA選手獲得に積極的に動くと明言した。

 「過去2度のオフシーズンの結果については我々はとても怒っているし、がっかりしている。来年同じことにならないようできることは何でもする。2月にアリゾナのキャンプ地に現れる時には、優勝を狙える本物のチームを用意する。そのことについては自信を持っている」ときっぱり。

 ただ大谷翔平の獲得に動くかどうかについてについて聞かれると、「誰って?」とごまかした。MLBのルールで、ワールドシリーズ終了後、正式にFAになるまでは、他球団の選手の話はできないからだ。もっとも大谷に、噂される5億ドルを提示するのはリスクも大きい。ドジャースは23年もぜいたく税の基準額を超えてしまったから、税率は高止まり。既に30代のベッツとフリードマンに長期投資をしているが、大谷も来季中に30代になる。そしてこのオフ、何よりも優先すべきは山本由伸ら24年に投げられる先発投手の補強なのである。

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