オリ中嶋監督「由伸が取られた3点っていうのはかなり重い3点」も4回一挙同点で「いけるかなと」

2023年10月18日 21:51

野球

オリ中嶋監督「由伸が取られた3点っていうのはかなり重い3点」も4回一挙同点で「いけるかなと」
<CS2 オ・ロ> 初回に3点を失いベンチで頭を抱える山本 (撮影・後藤 大輝)  Photo By スポニチ
 【パCSファイナルステージ第1戦   オリックス8―5ロッテ ( 2023年10月18日    京セラD )】 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は18日、京セラドーム大阪でファイナルステージが開幕。3年連続でリーグを制したオリックスがファーストステージを勝ち上がってきた2位・ロッテに3点ビハインドからの逆転勝ちを収め、アドバンテージ1勝を含めて通算2勝0敗とした。
 史上初の3年連続パ・リーグ投手4冠に輝いた絶対的エース山本が初回に5安打を集中されてまさかの3点先制を許すも、打線が粘り強く攻めて逆転。山本は7回10安打5失点ながら、これでCSは無傷の3連勝となった。

 中嶋聡監督(54)は「かなりしんどい試合だったですけどね。まぁ、そういう展開になるのかな、とも思いながら、はい」と第一声。山本が初回にまさかの3失点となったことについては「いつもでしたら捕ってるピッチャーゴロですとか、そこの反応もあまり良くない感じがありましたので、苦しむかなと思いましたけど」と荻野のピッチャー返しをグラブで弾いて安打にし、藤岡の投ゴロと思われた打球も捕り損ねて中前打にするなどいきなり無死一、二塁のピンチを招いて3点失った初回を振り返った。

 それでも0―3で迎えた4回には2死から紅林の右中間への2点適時二塁打と宗の三塁線を抜く適時打で一挙3点を取って3―3の同点。「やっぱり由伸が取られた3点っていうのはかなり重い3点ですので、早いうちに1点でもと思ったんですけどね、一気に追いついたので、これはいけるかなと思いましたけどね」とここで手応えをつかんだ。

 6回には山本が3―4と勝ち越しを許すも、打線はその裏、先頭・セデーニョの四球でチャンスをつかんで杉本の右中間への適時二塁打で同点とし、紅林の右前適時打、若月の投ゴロ、中川圭の左前適時打でこの回一挙4得点。「誰一人として1球1球の集中力が欠けてなかったので、はい。いい結果になったと思うんですけど」。紅林がスライダーを打ち返してしぶとく一、二塁間を抜いた勝ち越し打については「本当に1打席目から内容が良かったので、期待してましたけど、しっかり打ってくれましたね」と喜んだ。

 山本は3失点した初回だけで27球を投げ、3回終了時点で70球、4回終了時点で86球、5回終了時点で98球。それでも7回で116球を投げ抜いた。「もちろん代えることも考えましたけど“行く”と言ってましたので」とエースの意地について明かした指揮官。「いつもの由伸ではないですし、修正能力の高い選手ですけど、なかなかきょうは戻ってこなかった」とこの試合の全体的な山本評を口にした。

 劇的な展開でファーストステージを勝ち上がってきたロッテの勢いについては「本当に、いつも僅差といいますか、そういう試合になるので。どんな展開でも、そういう展開にはなると思っていました」と中嶋監督。明日以降も今日みたいな試合を、と水を向けられると「いやもっと楽な試合を、はい、願っています」と苦笑いで、思わず“本音”も飛び出していた。

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