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オリ由伸「感謝しかありません」 7回10安打5失点も勝利投手の権利得て降板 初回いきなり5安打3失点

2023年10月18日 20:40

野球

オリ由伸「感謝しかありません」 7回10安打5失点も勝利投手の権利得て降板 初回いきなり5安打3失点
<CS2オ・ロ>6回、雄叫びを上げる山本(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【パCSファイナルステージ第1戦   オリックス―ロッテ ( 2023年10月18日    京セラD )】 オリックスの山本由伸投手(25)が18日に開幕したパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(京セラD)に先発登板。7回10安打5失点ながら勝利投手の権利を得て降板した。
 ロッテ打線に初回からいきなり5安打を集中され、3点を失う苦しい立ち上がりとなった。

 荻野のピッチャー返しをグラブで弾いて安打とし、藤岡の投ゴロと思われた打球も捕り損ねて安打となって無死一、二塁。犠打で1死二、三塁となってから主砲・ポランコに投じた初球直球が真ん中付近へ甘く入って右中間への二塁打となり、開始から12球で2点を先取された。

 続く安田のフラフラっと上がった飛球も安打となり、岡の詰まった打球も中前打となって1死満塁。山口の遊ゴロが併殺崩れとなる間に3点目を失った。松川はフォークボールで空振り三振に仕留めて攻守交代となったが、初回から打者8人に5安打され、球数は27球を数えた。

 2回は、初回3失点のきっかけとなった荻野をフォークで空振り三振に仕留めるなど3者凡退。3回は角中、安田に四球を与えて1死一、二塁のピンチを招くも3つのアウトは全て三振で奪って無失点で切り抜けた。

 味方打線は4回に紅林の右中間への2点適時二塁打と宗の三塁線を抜く適時打で一挙3点を取って一気に3―3の同点。3回終了時点で70球、4回終了時点で86球の山本は5回、ポランコに初回以来となる安打を打たれるも無失点。98球で5回を投げ切った。

 3―3のまま迎えた6回は先頭・山口に三遊間を抜かれ、犠打で1死二塁。中村奨を空振り三振に仕留めて2死までこぎつけたが、荻野にカットボールを中前に運ばれて4点目を失い、勝ち越しを許した。

 それでも4点目を失ったその裏、味方打線は杉本の右中間への二塁打で一走・セデーニョが激走して追いつくと、紅林の右前適時打で勝ち越し。ここで山本に勝利投手の権利が発生したが、打線はこの回一挙4点を挙げて7―4とした。

 山本は7回も続投したが、藤岡、角中に連打された無死一、三塁からポランコの右犠飛で5失点目。この回限りで降板となった。

 山本の投球内容は7回で打者32人に対して116球を投げ、10安打5失点。9三振を奪い、2四球&1死球を与え、直球の最速は157キロだった。

 なお、山本の2桁被安打は4月22日の西武戦(京セラD)で7回1/3を投げ11安打3失点して以来。5失点は今季初となった。

 レギュラーシーズンでは23試合に登板して16勝6敗の勝率.727、防御率1.21、169奪三振で史上初の3年連続投手4冠を達成。失点したのは7回3失点(自責2)で6敗目を喫した9月16日の楽天戦(京セラD)が最後で、16回連続無失点でフィニッシュした。

 ロッテ戦は前回対戦した9月9日(ZOZOマリン)にノーヒットノーランを達成するなど今季3勝1敗、対戦防御率0.64で、28回を投げて27奪三振。CSファイナルステージ初戦は2021年にロッテを完封、昨年はソフトバンクを相手に8回無失点で、計17回連続無失点で通算2勝0敗、防御率0.00と無類の強さを誇っていたが、苦しいマウンドとなった。

 CSファイナルステージは6試合制で行われ、優勝チームのオリックスにはあらかじめアドバンテージとして1勝が与えられている。

 ▼山本 立ち上がりから失点を重ねてしまっていたなかで、なんとかゲームをつくり直していこうと必死に投げていたのですが、最後まで修正することができませんでした。このような投球になってしまったなかで、野手の皆さんが逆転してくれたことに感謝しかありません。

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