オリ・由伸＆若月　3年連続でパの最優秀バッテリー賞　由伸「凄くうれしい」

2023年10月25日 05:30

野球

オリ・由伸＆若月　3年連続でパの最優秀バッテリー賞　由伸「凄くうれしい」 — パ・リーグで3年連続3度目のバッテリー賞を受賞したオリックスの若月（左）と山本 Photo By スポニチ

　スポーツニッポン新聞社が制定する「2023年度プロ野球最優秀バッテリー賞」の選考委員会は24日、パ・リーグは山本由伸投手（25）―若月健矢捕手（28）、セ・リーグは東克樹投手（27）―山本祐大捕手（25）を選んだと発表した。オリックスの山本―若月のバッテリーは史上2例目となる3年連続3度目の受賞。DeNAバッテリーの受賞は98年の佐々木主浩―谷繁元信以来、25年ぶり2度目。4選手には賞金100万円が贈られる。

　今季も投手の主要タイトルを総なめにした山本は、ひと味違う喜びをかみしめた。

　「2人で獲れる賞はこれだけなので。若月さんにいろいろ助けてもらって獲れた賞なので、凄くうれしい」

　3年連続の同コンビでの受賞は、91年に制定されて以来、96～98年西武の西口＆伊東に続く2組目。西武からのFA移籍で正捕手候補として森が加入した今季も23度の先発のうち21試合で若月と組み、黄金バッテリーは健在だった。

　「いろいろピッチングも教わっていますし、配球も基本、若月さんに頼ってばかりです。凄く支えてもらっています」

　今季を「良かった試合も悪かった試合も、どの試合も濃い内容が多かった」と振り返った中、やはりインパクト絶大だったのが9月9日のロッテ戦だ。直球の球威、変化球のキレとも普段にも増して抜群。テンポ良くアウトを積み重ね、被安打0で9回を迎えた。2死から荻野に死球を与えても最後は藤岡を二ゴロに仕留め、駆けつけた若月と抱擁した。昨年6月18日の西武戦に続く2年連続のノーヒットノーラン達成は、1リーグ時代の亀田忠（40、41年）以来、82年ぶり。戦後初の快挙になった。

　この快投をZOZOマリンスタジアムのスタンドから目撃していたのがヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMらメジャー球団のスカウト陣だ。今オフのメジャー移籍が濃厚とみられる中、来季はどこで誰とバッテリーを組んでいるのかにも注目が集まりそうだ。　（山添　晴治）

　▽最優秀バッテリー賞　投手だけでなく捕手にもスポットを当てて球界最高の「バッテリー」を表彰するもの。第1回は1991年で今年で33回目。選手や球界関係者、ファンの認知度も高い。投手は先発ローテーションの一員として、または救援投手としてシーズンを通して活躍したことを最低条件とする。捕手はインサイドワークや盗塁阻止率、捕逸の少なさなどを基準に選考される。張本勲氏と有藤通世氏は第1回から選考委員を務める。