侍4番は牧で固定!井端監督「若い選手どんどん引っ張って」11月アジア制覇へ大黒柱の働きに期待

2023年10月25日 05:00

野球

侍4番は牧で固定!井端監督「若い選手どんどん引っ張って」11月アジア制覇へ大黒柱の働きに期待
牧の名前を発表する井端監督(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 「アジアプロ野球チャンピオンシップ」(11月16~19日、東京ドーム)に出場する侍ジャパンのメンバー26人が24日、発表された。23人が代表初選出で、平均年齢は23.3歳というフレッシュな顔触れ。初陣となる井端弘和監督(48)は直前の秋季キャンプで見極めを進める構えだが、3月のWBC代表からただ一人選んだDeNA・牧秀悟内野手(25)だけ4番起用を明言し、若い打線の柱に期待した。
 都内ホテルでの会見で若侍26人の名前を読み上げた直後だった。井端監督は直前合宿と練習試合を材料に打順を考える意向を示したが、4番だけは「彼しかいない」と明言した。

 「(決めているのは)4番の牧選手ぐらい。WBCに今年出たので若い選手をどんどん引っ張ってほしい」。24歳以下、あるいは入団3年以内の選手が主体の今大会で、WBC組から唯一選出。初開催で優勝した17年の前回に続いて連覇を狙う中で、経験を伝えてもらうために「(WBC組から)1人は絶対呼びたかった」という肝いりの人選だった。

 指揮官の掲げる「スピード&パワー」にマッチする主砲。WBCでは開幕戦だった中国戦でチーム1号を放つなど6試合で2本塁打。3年目の今季は103打点、164安打とプロ初タイトルの2冠につなげた。「長打力は世界に引けを取らない。次世代のホームランバッターたち」と自信を持って送り出す攻撃陣の中心を託す。

 まだ25歳で来年11月のプレミア12、26年WBCで主力として期待される。井端監督も「優勝は当然なのですが、この大会を経験してWBCへと行けるように」と経験値を積む大会にしたい。この日、神奈川県横須賀市の球団施設で練習した牧自身も「(国際大会に)できれば全部出たい。盛り上げ役をやっていきたい」と決意した。

 球団では全143試合で4番を務めた。「1年間いい時も悪い時も全く変わらないのが素晴らしいところ。彼を4番にしたらチームが落ち着く」と井端監督。代表でも不動の4番へ足掛かりにする。(神田 佑)

 ≪OA枠で打てる捕手・坂倉≫オーバーエージ枠で選出した坂倉について、井端監督は「打てる捕手では球界数少ない一人。長く代表を務める捕手になってほしいと呼んだ。主力としてしか考えてない」と説明した。3月のWBCで主力捕手だったヤクルト・中村は33歳、ソフトバンク・甲斐は30歳。25歳の坂倉は「がむしゃらに頑張る。いろいろな選手と積極的にコミュニケーションを取りたい」とコメントした。

 ≪投手陣のOA枠に今井&田口≫投手陣はオーバーエージの今井ら先発6枚、同枠の田口ら救援6枚の計12人で編成された。11月16日の初戦・台湾戦で先発候補に挙がる今井と守護神の田口に、井端監督は「2人にチームを引っ張ってほしい」と期待。右5枚、左7枚を選出して「球の速い投手もいるし、右左関係なく力のある投手を選んだ」と説明した。7年目で初の2桁10勝を挙げた今井は「プロになって初めてなので楽しみ」。田口は今季リーグ2位の33セーブをマーク。17年の前回大会では韓国との決勝で7回無失点の力投で勝利投手になり優勝に導いた。

 ▽アジアプロ野球チャンピオンシップ アジアの若手育成を目的とした国際大会で、選手の参加資格は24歳以下(99年1月1日以降生まれ)、または入団3年目以内。他に29歳以下(94年1月1日以降生まれ)を3人までオーバーエージ枠として加えられる。日本、韓国、台湾、オーストラリアの4チームで争う。17年11月の第1回大会は稲葉篤紀監督が指揮を執り日本が優勝した。

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