日本ハム万波“正真正銘初代表”世界デビュー弾だ

2023年10月25日 07:43

野球

日本ハム万波“正真正銘初代表”世界デビュー弾だ
3月にサポートメンバーで参加した中日との壮行試合で2ランを放つ万波 Photo By スポニチ
 日本ハム・万波中正外野手(23)が24日、11月16日に開幕する「アジアプロ野球チャンピオンシップ」(東京ドーム)に出場する侍ジャパンのメンバーに選出された。今季25本塁打をマークし、タイトルまであと1本に迫った5年目には、井端弘和監督(48)からも大きな期待が寄せられる。少年時代から注目されてきた逸材だが、意外にも初めての日本代表入り。規格外のパワーを武器に、世界デビューが注目される。
 日本ハムの誇る大砲が、世界に羽ばたく時がきた。侍ジャパンに初選出された万波は「(代表入りは)考えてもなかったことなので驚きとうれしさがある。選ばれたいなという思いは(心の)どこかにはずっとあった」と笑顔を見せる。

 今季は自身初のタイトル獲得はならなかったが、シーズン最終盤まで本塁打王争いを演じ、25本塁打をマーク。井端監督が「今後の野球界を背負って立ってほしいなという気持ちで選びました」と思いを込めたように、期待の若手が続々とメンバー入りした中で、球界でも存在感を増す若き大砲の選出は文句の付けようがない。

 初めて日の丸を背負う。生まれて初めてテレビで見た国際大会は09年のWBCだ。当時小学生の中正少年は、米国で戦う侍の姿に目を奪われた。特に印象に残っているのは、韓国との決勝の延長10回にイチローが決勝打を放ったシーン。日本中の野球ファンが胸を熱くしたが、万波もその例外ではなく「国際試合と言って、僕の中で最初に出てくるのはあのプレー」と語る。

 3月のWBCメンバーには選出されなかったが、サポートメンバーとして参加。しかも、3月4日にバンテリンドームで行われた中日との壮行試合でヤクルト・村上や巨人・岡本和らそうそうたるスラッガーたちを差し置き、“侍1号”も放った。初出場した今年の球宴でも2試合連続で一発を放つなど大舞台での強さも兼ね備える。「緊張はもちろんする。緊張はどうにもならないんで、なるべく受け入れていつも通りのプレーができるように」と受け止める。

 WBC組で唯一選ばれたDeNA・牧や阪神・佐藤輝らも名を連ねた中で、主軸を任される可能性も高いが「何番でもいいですけど、もちろん中軸を打ちたいって気持ちはあります」と意欲を見せる。ジャパンのユニホームに袖を通した自身の姿はまだ、想像できない。それでも「やっぱり。、まず一番は打つことかなと思う」と役割を自覚。そのバットで勝利に導き、「MANNAMI」の名をとどろかせる。

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