イチロー氏　高校球児と「動いている時、話している時、整います」一方…自身を“半分が知らず”苦笑

2023年11月14日 13:06

野球

イチロー氏　高校球児と「動いている時、話している時、整います」一方…自身を“半分が知らず”苦笑 — 股関節や肩甲骨のストレッチをレクチャーするイチロー氏（撮影・柳原　直之） Photo By スポニチ

　マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏（50）が14日、「ワコール『Team　CX―X』発足　イチローさんキャプテン就任記念発表会」に出席した。

　発表会の終盤に司会を務めたフリーの三田友梨佳アナウンサーから「最近気持ちが整ったできことは？」と問われると「最近、思うのは、高校生の指導に行くことが今年で4年目になる。彼らと動いている時、一緒に話している時、整いますね」と笑顔。

　「高校生ですから。来年51歳になりますけど、彼らは永遠に17歳ですから。その差は開くんですけど、自分がいかに汚（けが）れていたかが分かる。自分の高校時代と比べるので反省するんですけど。大人ってめんどくさかったりするじゃないですか。“大人の邪鬼”ってあるから。それを彼らに整えてもらっているそんな感覚があります」と自身の経験を交えて振り返った。

　一方、高校生への指導ではショックな出来事があったことを明かし「もちろん知ってもらっていたけど、リアルタイム（現役時代の活躍）は半分が知らなかった。僕が学校に来ると聞いた時に、色々調べて“こういう選手だ”と知った子供たちが半分以上だった。もうそういう時代。野球をやっている子ですらそういう時代。野球をやっていない高校生、中学生。小学生は知らないでしょ。高校野球の子供たちがそうだったので、ちょっとショックでしたけど」と苦笑いを浮かべた。

　イチロー氏は今月4、5日の2日間にわたり、旭川東（北海道）で選手指導を行った。イチロー氏が高校生を指導するのは、20年の智弁和歌山、21年の国学院久我山、千葉明徳、高松商、22年の都新宿、富士高に続き7校目だった。