阪神・門別が春季キャンプ1軍内定!岡田監督「ストレート、力あるよなあ。呼ぶようになるやろなあ、当然」

2023年11月14日 05:15

野球

阪神・門別が春季キャンプ1軍内定!岡田監督「ストレート、力あるよなあ。呼ぶようになるやろなあ、当然」
ブルペンで投げ込む門別(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神の高知・安芸秋季キャンプで、来季高卒2年目を迎える門別啓人投手(19)が13日、来春キャンプの1軍スタートを内定させた。ブルペンで連日、力強い直球を投げ込み、岡田彰布監督(65)から1軍の宜野座行き切符が届いた。今季2試合に登板した期待の左腕。来季はプロ初勝利を皮切りに、チーム2連覇に貢献する。
 大化けする予感が漂う。まだ19歳、プロに入って1年がたったばかりだが門別は落ち着き払っている。ブルペンで捕手に集中して黙々と投げる姿は元エースの能見篤史(現本紙評論家)のよう。静かな話し方は守護神の岩崎に近いか。同じ左腕の先輩2人に重なる。

 「少しずつですが真っすぐは良くなっています。力強い真っすぐがないと自分のピッチングはできない。アピールよりは自分の課題に取り組んでいます」

 岡田監督が合流した今クールは全球直球の指示が出た。この日は51球、11日は63球。球数が増えても力強さを落とさないように、制球も乱さないように、をテーマにした。

 「1軍を経験して2軍戦では出ない反省も見つかりました。クイックで投げたら少し力が落ちてしまい1軍の試合では通用しなかった。(武器の)スライダーも1軍では通用しなかったです」

 リーグ優勝が決まった翌日、9月15日の広島戦に3回から2番手でプロ初登板して3回を3失点。同30日の広島戦で初先発して5回を無失点に抑えたが勝ち星はつかなかった。1軍の打者のレベルを知ったからこそ、今、課題と向き合うことができている。

 2度とも捕手の少し後ろにいた岡田監督の存在は、嫌でも視界に入る。緊張するどころか、「こっちに視線が来ているなと思った時にいいボールを投げられるようにした」と笑った。その指揮官からは来春キャンプでの1軍宜野座行きのチケットをもらった。「ストレート、力あるよなあ。(来春宜野座に)呼ぶようになるやろなあ、当然。練習試合もオープン戦もどんどん投げさせても十分いける思うけどな」

 岡田監督が安芸に来たのは新戦力を探し、育てるため。先発ローテーションの何番目かまでは明言しなかったが、期待しているからこその言葉だ。村上も大竹も前年未勝利から日本一の原動力となった。来季は、門別がその候補に名乗りを上げる。(畑野 理之)

 ◇門別 啓人(もんべつ・けいと)2004年(平16)7月10日生まれ、北海道日高町出身の19歳。富川小6年時にファイターズJr選出。東海大札幌では1年秋からベンチ入り。3年夏の南北海道大会は4強で甲子園出場なし。22年ドラフト2位で阪神入り。今季は2試合登板で0勝0敗、防御率3・38。1メートル83、86キロ。左投げ左打ち。

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