【阪神・岡田監督語録】MVP「まあ、誰でも良かったんちゃう?インパクトがあったから村上かも」

2023年11月29日 05:15

野球

【阪神・岡田監督語録】MVP「まあ、誰でも良かったんちゃう?インパクトがあったから村上かも」
阪神・岡田監督(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 阪神の岡田監督が28日、都内で行われたプロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」に出席した。最優秀監督賞と正力松太郎賞を受賞した。報道陣とのやりとりは以下の通り。
 ―アワードに出席するのは久しぶりか?
 「いや、アワードっていうのは初めてやわ。前そんなんなかったやろ?アワードとか」

 ―2005年はコンベンションという名称。
 「あー、コンベンションな。コンベンションってどんなんやったかな。どこでやってたかな。覚えてないな」

 ―日本一になってから東京に来るのは初めて?
 「おお、初めて初めて。初めてやって言うてるやんか、ワゴンがなくなったって。新幹線のワゴンがなくなったって。新大阪でした話やがな」

 ―東京に来ても日本一の反響を感じるか。
 「いやいや、反響なんて全然」

 ―選手5人来てますけど、選手にとっても個々の活躍を実感できる場。
 「そうやなあ、ベストナインまで取れたもんな」

 ―ベストナインやゴールデングラブも、ポジションを固定したがゆえのこと。
 「まあ、(そのポジションで)半分以上やろ、出場な。まあ、それはあるやろうね、やっぱりね。まあ専門職やからね、外野以外はなあ。外野も分けたらいいのになあ」

 ―阪神の選手がタイトルを取れない時代もあったが?
 「勝ったからやろ、やっぱりな、それはな。チームが勝ったからやで。そらお前、選手が頑張ったから勝ったんやけど。みんなが頑張ったからな」

 ―持ち味を出したところで取れた。
 「持ち味というか、あれやろ。そうやなあ、大山は最高出塁率とかそんなん、去年までの数字を見ても、そんなん考えられへんかったことやろ?まあ、一番はフォアボールの数が加味されるわけやろ?出塁『率』やからな、結局は。そのへんが去年までとの変化、違いやろな」

 ―村上が新人王とMVPのダブル受賞。野茂英雄さん以来。
 「何十年ぶりや、それ?」

 ―90年なので…。
 「ああそう、33年」

 ―過去、木田勇さんと、野茂さんのみ。
 「木田は俺と一緒の年やもんな。すごいな。でも、ピッチャーばっかりなんやな。そういうのはな。まさかな、(村上がMVPとは)2月にそんなん思えへんやん。ええ?えらい人生変わってしもうたな、あいつもな。まあそれは頑張った結果やからな」

 ―会見で本人が東京ドームの試合が自信にもなったし転機になったと言っていた。
 「あれで投げてて、打たれて負けてたら自信をなくしてたかもわからへんで。まあ、だからあれは、あの試合だけのことじゃないからな。結局はあれで、よしこれで村上は今年いける、という、初先発のあの試合の勝ち負けよりも、これで自信を付けてローテーションで回っていけるっていうそれのスタートやからな。あの試合がどうなっていたかというよりも後が大事やったと思うよ。それはわからへんわけやからな。達成したかどうか」

 ―交代は迷ったか。
 「交代は迷ってない、交代は6回に代えようと思ってた。あの7、8、9番でええ当たりを打たれて、あれ中野のファインプレーなかったらヒットになってるよ。相手との兼ね合いで、2回り目終わってな、3回り目やったからな。打順まではもう1回いこかな思たけどな」

 ―昨日は今年の成績がベストではないと。村上はその代表格。
 「いやもうそら初めてやからなあ。2年間ファームでな、ある程度力をつけて今年が本当のスタートの年でなあ。最低限二桁やったんやろな、今年はな。10勝したらっていう目標があったけど、またこれで目標は上になるんちゃうか。当然開幕からローテーション今度は入るわけやからな」

 ―何勝ぐらいのポテンシャルがあるか。
 「いやいや何勝は分からんけどな、でも6敗やろ?6敗して防御率(のタイトルを)取るっていうたら大したもんや」

 ―自信をつけていった。
 「だから最後、クライマックスも日本シリーズも初戦村上で行ったわけやからな、結局は。でもあれやで?俺、村上で一番助かったのは(6月6日の)楽天で完投してくれたことやな。完投負けしてくれたことや(笑)。(5日のロッテ戦で)延長12回やって、移動日なしで、勝っても負けてもええから、村上に1人で投げてくれって思とったもん。DHがあったから良かったな。ピッチャーは結局、打順が回って来んからな。あの試合で村上は負けたけど、最後まで投げてくれて、他のピッチャーが休めて、ほんと村上様様やったで」

 ―先発の柱となるとそういうところができるというのが条件。
 「そら完投いけるいうことやからな、結局は。まあセ・リーグはなかなかなあ、競ってていて、チャンスが来たら代打を送らなあかん場面が出てくるけど、DHやったらああいう形でもな、全然普通に完投できるっていうことやけどな」

 ―コントロール、球数少ない、体力あるということか。
 「あれは交流戦やったけど、試合の流れをつかんでたんちゃう?先発として。最初は目いっぱいで投げてたと思うよ。9回を投げきろとか、そういうのじゃなしに、1イニング1イニングの積み重ねで先発やってたと思うけど。もうあの頃は、自分1人で投げきろうというな、そういう先発としてのイニングを稼ぐというのはつかんでたんちゃうかな。6月やろ?2カ月くらい経ってたよな、ローテーションに入ってな」

 ―その頃から安心して見ていられる。
 「まあ一番は安心してられるのは、四球を出さない、連打を食わない、そんなに相手にも点をやらない、それが防御率になったと思うけどな、それが一番安心できるよ。やっぱりコントロールがいいのが一番やな」

 ―村上中心にMVPの投票で阪神が独占した。
 「あとは近本やったんか。(2位が近本、3位大山、4位岩崎)あっそう。まあ、誰でも良かったんちゃう?(笑い)。まあでもインパクトがあったな、やっぱりな、そういう意味で村上やったのかもわからんけどなあ」

 ―票数が思ったよりも差があった
 「あっそう。まあでもこれは最後のあれやろな。クライマックス、日本シリーズで初戦に投げて勝ってな。そういうインパクトもあるんちゃう?やっぱ大事なところな、短期決戦の初戦でいって勝ついうことは、それだけ価値はすごいと思うからな」

 ―前夜の球団納会で開幕投手と目が合ったと?
 「最初に『む』って言うて、村山実って言ったろうと思ったんやけどな。目、合うてないよ」

 ―村上と才木は全然目が合ってないと。
 「(爆笑)何でもええわ、別に」

 ―白紙か?
 「そら分からへん、分からへん。村山実まで言うた方が良かったかな」

 ―ネクタイはドラフトと同じ。思い入れがあるのか
 「まあな。きょうは黄色にせなあかんなと思ってたわ」

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