オリ・由伸、圧倒的“9冠”でイチロー以来の3年連続MVP 「偉大な先輩」目指して新たなステージへ

2023年11月29日 05:40

野球

オリ・由伸、圧倒的“9冠”でイチロー以来の3年連続MVP 「偉大な先輩」目指して新たなステージへ
最優秀選手賞を受賞したオリックス・山本由伸 Photo By 代表撮影
 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」が28日、都内で行われ、3年連続でMVPを受賞したオリックス・山本が、壇上で爽やかな笑顔を見せた。
 「続けて活躍できるということは大事にしていることなので、凄くうれしく思う。1年通してしっかり良いパフォーマンス出せたので良い成績になった」

 今季は23試合に登板して16勝6敗、勝率・727、防御率1・21、奪三振169。3年連続で最多勝、防御率、最多奪三振、勝率第1位の投手4冠を達成し、リーグ3連覇に大きく貢献。有効投票数267票のうち、1位票259票を集めた。

 防御率はプロ入り後最も良い数字。8月から9月にかけては44イニング自責点なしと圧倒し、9月9日のロッテ戦では82年ぶりとなる2年連続ノーヒットノーランを達成した。沢村賞、ゴールデングラブ賞、若月とのコンビでの最優秀バッテリー賞、ベストナインも含め、3年連続で“9冠”。日本球界集大成にふさわしい一年だった。

 3年連続MVPは76~78年の阪急・山田久志、94~96年のオリックス・イチロー以来3人目の快挙。「スーパースター」と憧れるイチローとは1年目にほっと神戸であいさつした程度だが、来季はその偉大な背中を追いかけ、同じポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦する。

 「野球界の大先輩ですし、オリックスの先輩。同じこと(3年連続MVP)ができたのは凄くうれしいが、偉大な大先輩なので少しでも追いついていけるように日々頑張っていきたい」

 イチローは00年に日本人野手初のメジャーリーガーとなり、1年目に首位打者、盗塁王、新人王などを獲得してMVPに輝いた。

 「もっともっとレベルアップしていかないと。一日一日大切に、もっと努力を積み重ねていけたら」

 この日は侍ジャパンの表彰も行われ、今春のWBCの優勝リングも受け取った。数々の勲章を手に、新たなステージに向かう。(中澤 智晴)

 ○…山本(オ)の3度目のMVP受賞は、投手では山田久志(阪急)に並ぶ最多。3年連続の受賞は前出の山田(76~78年)、野手のイチロー(オ、94~96年)に続く3人目で、同一球団からの輩出となった。最多受賞は王貞治(巨)の9度。

 ○…新人王は山下でオリックス勢が独占。チームでは21年MVP・山本、新人王・宮城以来の6度目。セは村上(神)がダブル受賞し、両リーグの関西球団による独占は史上初めてとなった。

 《決断時間かかる?MLB記者が言及》 ◯…大リーグ専門局「MLBネットワーク」の看板記者のジョン・モロシ氏が番組内で山本について言及し「決断に時間がかかるかもしれない」と伝えた。獲得に10~15球団が興味を示しており、オンライン面談と直接面談の「2段階方式」に時間がかかるもよう。「プロセスを慎重に進めていくことになる」との見解も示した。また米スポーツサイト「ジ・アスレチック」は、今季対戦した西武・マキノンの「来年、本当にサイ・ヤング賞を獲得できる可能性がある」という談話を紹介。1年目からのタイトル獲得の可能性を感じ取っていた。

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