盗塁王&ベストナインの阪神・近本 「“よく頑張ったな”と自分に言いたい」すっかり祝典の常連に

2023年11月29日 05:15

野球

盗塁王&ベストナインの阪神・近本 「“よく頑張ったな”と自分に言いたい」すっかり祝典の常連に
最多盗塁者賞を受賞した阪神・近本(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」が28日、都内で行われた。阪神・近本は2年連続4度目の盗塁王を獲得。01~05年に同じく盗塁王に輝いた赤星憲広(現本紙評論家)に並ぶ入団から5年連続の打撃個人タイトルとなった。「NPB AWARDS」にも5年続けて参加。来季はプロ野球史上初となる「入団から6年連続の打撃個人タイトル」へと向かう。
 「ゴールデングラブ賞、ベストナインしかり、連続して獲るというのが僕の中では凄く大事。(来季も)何か獲れればいい。盗塁王じゃなくても」

 近本が壇上にいなければ、場が締まらない。そう思えるほど、虎のリードオフマンがまとう存在感は、球界のスターがそろう場でも際立っていた。ルーキーイヤーの19年から2年連続盗塁王となり、21年は178安打で最多安打の勲章。昨季から再び2年続けて盗塁王だ。祝典の常連と化した男は、これまで歩んできた栄光の足跡を淡々と回想した。

 「友達から(表彰式に)“当たり前のように出てるな”って言われた。当たり前と思ってもらえることは難しいことだし、出られなかったら思うところもある。今は出られることに“よく頑張ったな”と自分に言いたい」

 5年目にして4度目の盗塁王。通算150盗塁に王手をかけながらも、視線は別の場所に向く。3年ぶりの「最多安打」奪回だ。

 「まだ1回しか獲れていない。最近は本数もなかなか打てていないので、そこですね」

 今季は7月に死球を受けた影響で右肋骨を骨折し、14試合を欠場して143安打。164安打を放ち、同僚の中野と牧(DeNA)が分け合ったトップの座も、負傷がなければ十分に争えた。万全でフルシーズンを戦い、タイトルとともに球史に名を刻みたい。

 「連続というのはファンは期待しているんですか?僕は意識しますけど…。ファンは…見たいんですかね?」

 見たいに決まっている。果敢に偉業へと挑み、そして事もなげに成し遂げてしまう近本の姿を。(八木 勇磨)

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