現GM下で複数年のFA契約を1度も与えたことがないオリオールズ 大物獲得は無理?藤浪との再契約は?

2023年12月03日 12:23

野球

現GM下で複数年のFA契約を1度も与えたことがないオリオールズ 大物獲得は無理?藤浪との再契約は?
藤浪晋太郎(AP) Photo By AP
 今季ア・リーグトップの101勝を挙げたオリオールズは、24年の目標はワールドシリーズ進出であるべき。そのためには先発でも救援でも、投手陣の補強が必要不可欠なのだが、これまでのところ大型投資をする気配が全くない。
 果たしてウィンターミーティングではどうするのか?マイク・エライアスGMは18年11月の就任以来、FA選手と複数年契約を結んだことが一度もなく、年俸1000万ドルを超える契約も、1年前のカイル・ギブソンの1000万ドルだけ。大型トレードをまとめたこともない。

 しかし今、再建の時期は終わった。ワールドシリーズに出て勝つために積極的な動きに出るべきだ。

 エライアスGMも11月のGM会議で「メジャーリーガーを削るのではなく、増やす時が来た。サラリー総額も含め、我々は成長を続けていく」と意気込んでいた。しかし、ジョン・アンジェロスオーナーの財布の紐は相当堅いようで、ここまで具体的な動きはない。

 山本由伸、ブレイク・スネル、ジョーダン・モントゴメリーといったFAの大物投手の獲得合戦で全く名前が挙がらず、そうこうしているうちに3年総額7500万ドルのソニー・グレイ、2年総額2400万ドルの前田健太といった、手が届くかもしれないレベルの投手の行先が決まっていく。もちろんまだルーカス・ジオリト、マイケル・ロレンゼン、クレイグ・キンブレル、ヘクター・ネリスなど先発でもリリーフでもベテランは残っているが、果たして彼らでワールドシリーズに進出できるのか?

 むしろ現実的なのはトレード市場で、オリオールズはファームにたくさんいる若手有望株を使って、ディラン・シース、タイラー・グラスノー、シェーン・ビーバーといった大物投手を獲得できる。

 しかしここでもオリオールズの名前はあまり聞かれない。ナッシュビルのウインターミーティングに参加しても、市場調査だけで、手ぶらで帰ることになるのかもしれない。

 ただオリオールズが積極的に動かないのであれば、今季途中から所属していた藤浪晋太郎との再契約の確率は高くなるのかもしれない。オリオールズの担当記者は「スプリット契約で、メジャーに上がれれば100万~200万ドルの年俸というレベル」と予測しているが、防御率7・18、WHIP1・494の成績ゆえ、他球団の評価も同じようなものだろう。であれば藤浪にとっても、監督やコーチ陣を知っていて、優勝争いもできるオリオールズの方が良い。

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