広島・森下 「虎キラー」復権へ闘志「今シーズンは1勝もできなかった。なんとかしたい」

2023年12月03日 05:45

野球

広島・森下 「虎キラー」復権へ闘志「今シーズンは1勝もできなかった。なんとかしたい」
呉市内でトークショーに参加した広島・森下(左)と栗林 Photo By スポニチ
 広島・森下暢仁投手(26)が2日、マツダスタジアムで自主トレを行い、来季へ向けて「虎キラー」復権を誓った。今季は阪神戦5試合で0勝4敗と精彩を欠き、ライバルに優勝を許してしまった。来季6年ぶりのリーグ制覇に向かう上で、日本一チーム・阪神は最大の壁となるはず。その打破へ、「虎キラー」の復権が不可欠だ。
 同じ轍(てつ)は踏まない――。森下は固く誓った。

 「今シーズンは(阪神戦で)1勝もできなかった。粘ることができず得点を与えて…という試合が多かった。そこは来シーズン、なんとかしたい」

 目指すのは、「虎キラー」復権だ。今季は阪神戦5試合に先発して0勝4敗。防御率も同一リーグ球団別ワーストの4・55と精彩を欠いた。チームは首位・阪神に9勝15敗1分けと負け越し、11・5差を付けられた。その責任を痛感する右腕。静かに言葉を続け、闘志を燃やした。

 「1、2番を出して長打で得点力が上がっている。また、下位打線が出て1、2番で得点するというパターンができている」

 打たれた傾向を分析し、逆襲に向けたポイントを精査。浮き彫りとなったのは、上位打線との対戦結果だ。1番・近本に被打率・308、2番・中野には同・533。その2人に出塁を許した後、ともに同・333を誇った中軸の大山、佐藤輝に走者を還された。その改善へ向け「(来季も)今季と基本的には変わらない打線になると思う。制球の部分で球の高さをもう一度考えるのと、変化球もカウントを悪くして打たれているので、レベルアップしていきたい」とテーマを掲げた。

 実は22年までの3年間は阪神戦12試合で6勝2敗、防御率2・76を誇った「虎キラー」だった。昨季までは虎が苦手とする特性を持っていたはずだ。それを取り戻せば、一気に形勢逆転もある。だから「嫌な感じはない」と、闘志を燃やす。

 この日は自主トレ後に広島県呉市内でトークショーに出席。イケメン右腕が登場すると会場には黄色い声が飛び交った。そのコイ党を前に改めて「来季は強いカープであるために、チームの一員として、しっかりと頑張りたい」と誓った。

 11月中旬には都内で九里、栗林らとともにトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のセミナーを受講。動作解析を行った結果、下半身の使い方の改善によって球速アップなどのパフォーマンス向上が見込めることも分かった。課題と反省、そして伸びしろを手に、雪辱の来季へ向かう。(長谷川 凡記)

 ○…森下とともに広島県呉市内で開催されたトークショーに出席した栗林が、公私ともに仲がいい後輩に“嫉妬心”をのぞかせた。司会者から森下の今季のベストプレーを聞かれ、挙げたのは6月28日DeNA戦のプロ初本塁打。その時の心境を問われた栗林は「ロッカーのテレビで見ていて、また目立ちやがって、チクショーと。まだ僕は1打席も立ったことがないので、すごいなと思った」とうらやましそうに振り返り、「来シーズンはみなさんを笑顔にできるように、自分も頑張りたい」と抱負を口にした。

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