阪神・森下 2年目右打者最高俸3800万円で契約更改 来季目標は20発打って岡田監督を「超える」

2023年12月03日 05:15

野球

阪神・森下 2年目右打者最高俸3800万円で契約更改 来季目標は20発打って岡田監督を「超える」
契約更改した阪神・森下(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神の森下翔太外野手(23)が2日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1600万円から2200万円増の3800万円でサインした。球団の2年目右打ち野手では最高額での更改となった若武者。改めて来季目標として球団2年目以内の右打者では1981年岡田彰布以来となる20本塁打を掲げた上で、「超えていかないと」と“岡田超え”に意欲を示した。
 晴れやかな表情もほどほどに、森下の視線は早くも来季へと向けられた。今季から約2・4倍増の来季年俸3800万円は、球団2年目の右打ち野手では最高額での更改となった。それでも満足はしない。力強く、「通過点」と言い切った。

 「上がりはしましたけど、もっともっと稼いで、もっともっと一流の選手になりたいと思っている。2年目でもっと活躍していかないと、プロ野球選手としての(スター)街道を上れないと思う。まだまだ通過点かなと」

 新人ながら今季チームトップのサヨナラ打2本。日本シリーズでは第5戦でオリックス・宇田川から決勝適時三塁打など新人史上最多の7打点を挙げる活躍で38年ぶりの日本一に貢献。印象に残る活躍が球団からも評価された。それでも94試合出場で打率・237、10本塁打、41打点の数字に「今の成績では物足りない」。さらなる躍動へ腕まくりした。

 2度の2軍降格を味わった1年目をへて、来季は「今シーズン3番でやってきたので、そのポジションで1年間やっていきたい」と今季終盤に定着した3番での完走を目標に設定した。そのためにも掲げる数字がある。球団2年目以内の右打者では81年岡田彰布以来となる20本塁打だ。

 「打点も、もっとほしい。その中でホームランを打てれば、単純にソロホームランでもあと10打点は稼げる」

 当時の指揮官の記録には「並べたら光栄なこと」と敬意を表した上で、「並ぶのもそうですけど、超していかないとそこ止まりになってしまう」と言い切った。狙うは“岡田超え”。「ケツ叩かれている気分です」と時に自らへ辛口なコメントを寄せる指揮官の2年目の数字を超え、スター街道を駆け上がる。

 「1年目だけじゃなく5年、10年と長く活躍できる選手を目指している。(いずれは)3割30~40本、率も本塁打も残せるような選手になっていきたい」

 契約更改前もいつも通り、鳴尾浜で汗を流してきた。「シーズン開始のところでパーフェクトな状態に持っていきたい。しっかり結果を残して、最後まで(中軸に)いられる体力づくりをしていかないと」。森下の挑戦はすでに幕を開けている。(阪井 日向)

【一問一答】
 ――昇給分の使い道は。
 「あまり使うことは考えていないですけど、ちょっとずつお世話になった人に恩返しできるような形で使っていきたいかなと。両親だったり、おじいちゃん、おばあちゃんとかも含めて、なにかしらで返していきたい」

 ――岡田監督と過ごして感じたことは。
 「やっぱり采配とか勝負勘は、自分が経験してきた指導者の中で1番だと思っている。その期待に応えられるように自分もしっかり結果を残していきたい」

 ――来季のホームランパフォーマンスは。
 「なんも決めてないですけど。なんか考えられればなと思っています。それ(ファン感でコスプレしたアンパンマン絡みのパフォーマンスの検討)は、ないですね」

 ▽森下の10号本塁打VTR 2023年9月8日広島戦(甲子園)の初回2死無走者、森下が床田から左越えに10号ソロを放った。球団新人では21年佐藤輝以来6人目の2桁本塁打で、右打者に限れば80年の岡田彰布(18本)以来43年ぶりとなった。試合後、森下について問われた岡田監督は「まだ8本差あるでしょ」と強がるコメントを残した。ちなみに森下の決勝弾はこの日が5本目で、1年目は4本だった岡田を上回った。

 ○…阪神選手で入団2年目までにシーズン20本塁打以上は、別当薫2年目39本(49年)、田淵幸一1年目22本(69年)、2年目21本(70年)。岡田彰布2年目20本(81年)。佐藤輝1年目24本(21年)、2年目20本(22年)の4人。来季森下が到達すれば、右打者では81年岡田以来43年ぶりになる。

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