鶴丸が99年ぶり選抜出場へ前進 九州地区の21世紀枠候補校

2023年12月09日 06:00

野球

鶴丸が99年ぶり選抜出場へ前進 九州地区の21世紀枠候補校
福田監督(手前)の話を聞く鶴丸ナイン Photo By スポニチ
 日本高野連は8日、来春の第96回選抜高校野球大会(来年3月18日から13日間、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。九州地区は来年4月に創立130周年を迎える鶴丸(鹿児島)が選出された。県内屈指の進学校で勉強もスポーツも極める「文武一道」がモットー。21世紀枠の2校を含む出場32校は、来年1月26日の選考委員会で決定する。
 県内屈指の進学校の鶴丸が、1925年の「第2回選抜中等学校野球大会」以来、99年ぶり選抜出場へ一歩近づいた。寺内幸大主将(2年)は「九州代表という自覚を持って、(来年)1月の吉報を待ちたいです」と笑みを浮かべた。

 午後6時30分に完全下校のため、練習時間は約1時間ほどだが、主将、副主将を中心にメニューを考えて効率よく動く。自宅に戻ると、1日3時間の勉強を重ねるのが各自のノルマ。寺内主将は「文武両道ではなく、“文武一道”でやっている。勉強もスポーツも本気にやっています」と力を込める。

 9月の秋季大会は古豪の鹿児島商、強豪の鹿児島実を次々と破りベスト4に進出した。準決勝ではれいめいに敗れたが、9回2死から2点差を追いつくなど最後まで粘り強い戦いも評価された。

 地元で行われた10月の「かごしま国体」は夏の甲子園の決勝カードだった慶応と仙台育英戦を複数の部員が外野席で観戦。会場の平和リースは満員で独特の雰囲気があったという。主将は「自分たちとのフィジカルの違いを感じた。基準、目標が見えたので、そこを目指してやるだけ」と刺激を受けた。

 米国伝来の「ベースボール」を日本で親しみやすいように「野球」と和訳したことで知られる中馬庚(ちゅうまん・かなえ)氏が、創部間もない野球部の指導にも携わったことで知られる鶴丸。春の便りを待っている。 (杉浦 友樹)

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