阪神・岡田監督 現役ドラフトでオリの最速152㌔右腕・漆原獲得に「うまいこといったから良かった」

2023年12月09日 05:15

野球

阪神・岡田監督 現役ドラフトでオリの最速152㌔右腕・漆原獲得に「うまいこといったから良かった」
阪神・岡田監督 Photo By スポニチ
 出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるために昨年から導入された第2回現役ドラフトが8日、2年連続非公開でオンラインで開催された。昨年に続き2巡目は実施されず、12球団12選手の移籍が決まった。阪神はオリックス・漆原大晟投手(27)を獲得。21年には開幕守護神も務め、来季は岩崎らと守護神争いも繰り広げる可能性のある右腕の加入に岡田彰布監督(66)も大きな期待を寄せた。背番号等は未定で、年内に開かれる入団会見で発表される予定だ。
 今季、大ブレークを果たした大竹の獲得から1年。2年目を迎えた現役ドラフトで阪神が指名したのは、来季の守護神候補になり得る右腕だ。岡田監督は、オリックス・漆原の加入に頬を緩めた。

 「(先発から)中継ぎになって良かったというのは聞いたし。(指名は)迷わず。うまいこといったから良かったと思う」

 事前に届いた指名リストで当初から狙いを定めていた。現在のチーム構成を考慮して野手、左投手は除外。右投手に絞った中で当てはまったのが漆原だった。指揮官は「セ・リーグでやっているピッチャーより(対戦機会が少ない)パ・リーグの方がええ。やっぱり(同一リーグの他球団に)分からん方がいいに決まってる」と説明したように、同一リーグでないことも大きな理由。昨年の大竹に続いてパ・リーグから意中の男を射止めた。

 かかる期待、秘める可能性は決して小さくない。「まだそこまで決めてない、決めてない。とにかくキャンプで見極めてな」。先発の経験もありポジションについて岡田監督は未定を強調したものの、1軍での計72試合はすべて救援登板でリリーフ適性は高い。

 さらに、21年は前年の活躍を買われて開幕守護神を務めた経験が光る。チームは今季、湯浅の不調に伴って岩崎が抑えを務めてリーグ最多の35セーブをマーク。ただ、岩崎は元々セットアッパーの構想で来季の守護神に関して監督は「何も決めてない」と白紙を強調。最速152キロの直球とフォークが武器の漆原が来春キャンプでアピールに成功すれば実績の岩崎、逆襲を期す湯浅、新助っ人のゲラとともに激しい争いを繰り広げる可能性も十分だ。

 「真っすぐも速いしな、150キロ出る。映像も見たし、まだ(大成する)可能性あるしなっていうピッチャー。(オリックスでは)そこまで戦力になってなかったけど変われば可能性あるなと」

 岡田監督が重ね合わせたのは、1年前の現役ドラフトから大きな飛躍を遂げた大竹の姿だろう。漆原もオリックスの強力ブルペン陣の中では埋もれたが、まとうユニホームも、環境も変われば大化けする。愛称「ウルシ」が連覇へのキーマンになる。 (遠藤 礼)

 ▼阪神・嶌村聡本部長 まだ27歳。ウエスタン・リーグでも何度も見ていますし、阪神で右のリリーフとして割って入れるポテンシャルはある。オリックスも投手力が高いチームなので、なかなか割って入れなかったと考慮して、心機一転、力を出してほしい。

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