日本ハム・池田 来季“一流の仲間入り”を目指す 平均球速151キロへ

2023年12月09日 06:00

野球

日本ハム・池田 来季“一流の仲間入り”を目指す 平均球速151キロへ
日本ハムの池田隆英投手 Photo By スポニチ
 日本ハムの池田隆英投手(29)が来季、“一流の仲間入り”を目指す。8日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを実施。今季直球の平均球速は目標としてきた150キロを計測するなど、リリーフとして自己最多51試合に登板して定位置を確立した。しかし、目指すはさらに上だ。日本球界では“一流”と呼ばれる平均球速151キロ以上を目指し、充実のオフを過ごす。
 暗がりの鎌ケ谷で一人、黙々とトレーニングを続ける池田の姿があった。リリーフ専念で始まった今季は自己最多の51試合に登板し、防御率2・86、25ホールドを記録。勝ちパターンの8回を任されるなど定位置を確立したが、右腕に一切の満足は無かった。むしろ、さらなる成長を見据えている。

 「この年で平均球速を上げるのはかなり難しい。年齢的には厳しくなってくると思うが、もっと上を目指して頑張りたい」

 今季序盤は走者を背負った場面での火消しや回またぎなど、決してポジションは確立されていなかった。そんな中で、与えられた場面で確実に仕事をこなし、信頼を積み重ねて今のポジションを確立。今季51試合登板で投球回は50回1/3と、登板数とイニング数が同等の数字であることが、今季の池田の奮闘を物語っている。

 一方で初めて1年間通してリリーフに専念し、痛感したこともある。それが、直球の平均球速の重要さだ。1イニングでの勝負だからこそ打者を圧倒する直球が必要。今季12球団の直球の平均球速ランキング(40試合以上登板)では、1位の中日・マルティネス(155・67キロ)を始めとし、上位9人は151キロ以上を誇る。

 池田自身も昨春のキャンプで臨時コーチを務めた元陸上十種競技選手でタレントの武井壮(50)、ハンマー投げ男子・アテネ五輪金メダリストでスポーツ庁の室伏広治長官(49)のトレーニング方法からヒントを得て、2年間で4キロもの平均球速アップに成功した。29歳になっても、まだまだ成長できる自分がいる。

 「取り組みとして良いと言われているものをやったが、なかなか結果が出ない日々もあった。ただ、武井さんや室伏さんにヒントを得て今年はもう2キロ球速を上げることができた」。

 来季もリリーフは玉井、山本拓、宮西、杉浦、北浦、堀ら競争は激しいが、8回のポジションは譲らない。(清藤 駿太)

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