広島は内間を獲得 若さと伸びしろ、先発&救援OK!!古巣・楽天と「日本シリーズで戦いたい」

2023年12月09日 05:45

野球

広島は内間を獲得 若さと伸びしろ、先発&救援OK!!古巣・楽天と「日本シリーズで戦いたい」
内間拓馬 Photo By スポニチ
 出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるために昨年から導入された現役ドラフトの第2回が8日、2年連続非公開でオンラインで開催された。昨年に続き2巡目は実施されず、12球団12選手の移籍が決まった。広島は楽天・内間拓馬投手(25)を獲得。3年間で1軍登板は12試合と実績に乏しいが、球団は今後の伸びしろに期待した。チームには若手投手陣が数多く在籍しており、新戦力右腕の加入による競争激化は必至。また、広島・中村祐太投手(28)が西武に移籍することが決まった。
 秘めた素質を持つ大器の獲得に成功した。広島に新加入する内間は通算12試合登板で未勝利と経験は浅いが、150キロを超える速球と大きく割れるカーブが武器。獲得に至った経緯を山根雅仁編成部長が明かした。

 「基本、投手は何人いてもいい。(編成の方で)野手よりも投手優先で行こうという話になった。(内間は)球が強い投手で、先発もリリーフもできると思う。まだ若いので、伸びしろもある。1軍の中に入ってきてほしい選手です」

 25歳という若さは魅力で、伸びしろの面でも期待度十分だ。今季は1軍登板なしに終わったが、イースタン・リーグで17試合に登板(うち先発9試合)して3勝0敗、防御率3・88。先発、救援の両方がこなせることで、起用の面でもプラスに働く。

 さらに同世代の競争が激化することで、チーム内の相乗効果にも期待ができる。25歳の同年齢には森浦、アドゥワら5投手。1歳年下の24歳には遠藤、黒原ら4投手が在籍している。支配下選手では内間を除き24~26歳は12投手と多く占め、熾烈(しれつ)な争いになることは必至。また、先発陣では大瀬良、九里が32歳だ。現状、来季の先発ローテーション入りが有力の若手は26歳の森下ただ一人。内間が先発ローテーションの一角に割って入ってくる可能性もあるが、これも来春キャンプ、オープン戦のアピール次第となりそうだ。カープの仲間入りを果たした右腕は楽天を通じて、新天地での活躍を誓った。

 「突然で驚きましたが、自分の立場を考えて“あるのかな”とも思っていた。前向きに捉えて、新天地で一から頑張っていきたい。リーグが違うので、来年は自分も成績を残して、イーグルスと日本シリーズで戦いたい」

 昨年の現役ドラフトでは、ソフトバンクから阪神に移籍した大竹が今季12勝を挙げて優勝の原動力となった。過去の成績よりも、これからの自分を信じる――。内間は新たな扉を開き、新たな世界で躍動を目指す。(長谷川 凡記)

 ◇内間 拓馬(うちま・たくま)1998年(平10)11月21日生まれ、沖縄県出身の25歳。宜野座では甲子園出場なし。亜大では3年時に日米大学野球で大学日本代表。4年秋はリーグ優勝に貢献。20年ドラフト4位で楽天入団。新人の21年、11試合に救援登板し10回2/3、打者45人で16奪三振。1メートル79、86キロ。右投げ右打ち。

 《現役ドラフトの先輩として歓迎》昨年の第1回現役ドラフトで巨人から移籍した戸根は楽天・内間の加入を歓迎した。「(同じ投手としては)ライバルにはなりますけど、いろいろ(生活面で)アドバイスできる部分があれば(したい)」。移籍が決まってからは引っ越しなど、新天地での生活に向けた準備も始まる。昨年は慌ただしいオフを過ごした31歳左腕は「例年の2倍ぐらいバタバタする」といい、自身の経験を踏まえてサポート役として寄り添う姿勢を示した。

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