【ROOKIES 猛虎ファイル】ドラ6津田(3) 祖父と高田商同期の支えもあり大幅に球速アップ

2023年12月26日 05:15

野球

【ROOKIES 猛虎ファイル】ドラ6津田(3) 祖父と高田商同期の支えもあり大幅に球速アップ
大経大の津田 Photo By スポニチ
 ドラフト6位・津田淳哉投手(22=大経大)は、最速152キロを誇る右腕だ。力強い直球に加え、もう一つの大きな特徴が、ポーカーフェース。見事に抑えても、たとえ打たれても、どんな時でも決して表情を変えない。そんなマウンドでの姿は、どのようにして培われたのか。その裏には、努力を重ねて挫折や困難を乗り越えてきた“素顔”があった。 (松本 航亮)
 【大学時代】大経大に進んで待っていたのは、コロナ禍だった。入部早々アピールしたいところだったが、1年生は4月から8月半ばまでグラウンドで練習をすることができなかった。

 限られた環境の中で練習しなければならない。そこで立ち上がったのが祖父の西田さんだった。トレーニングのためのジャンプボックスは木で組み立てて、ミニハードルはプラスチックを切って孫のために作ってくれた。ラダーなど安価なものは買いそろえ、それらを西田さんの車庫に並べると、立派なトレーニング場と化した。

 「動画でプロのトレーニングを見て“あ、これやりたい″と思ったら、おじいちゃんに相談して、“じゃあ、コーナン(ホームセンター)行こうか″みたいな感じでしたね」

 そのトレーニングの成果は、キャッチボールで確認した。相手は、高田商時代の同期で捕手を務めていた桂元輝さんだ。

 「お互いにオンライン授業だったので、時間を合わせてやっていました。あの時投げる相手がいなかったらトレーニングだけになってしまっていたので、ゲンちゃん(元輝さん)のおかげですね」

 入学前は最速134キロ。2人の支えもあって練習を続け、迎えた1年秋の9月14日の新人戦・京産大戦で146キロを記録した。2年春のリーグ戦ではさらに球速を伸ばし、ついに150キロの大台に乗せた。「今まで憧れだったプロの世界が、目標に変わった瞬間だった」。3、4年でも地道な努力を続け、ついにプロの世界に飛び込んだ。少年時代に魅せられた甲子園で、今度は自分が魅せる番だ。

 ※ドラ6津田の稿は終わり

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