広島・内田、限界突破へ 来年1月“誠也塾”初参加「勉強になると思う」

2023年12月28日 05:05

野球

広島・内田、限界突破へ 来年1月“誠也塾”初参加「勉強になると思う」
広島・内田 Photo By スポニチ
 広島・内田湘大内野手(19)がオフのテーマに「限界突破」を挙げた。来年1月には広島OBのカブス・鈴木誠也、同僚・堂林らの沖縄自主トレに初参加。メジャーリーガーからの「地獄へ落とす」というメッセージに奮い立ち、限界を突破して2年目の飛躍につなげたい考えだ。強打者から打撃の極意を学び、ホープがどう変化、成長するのか、期待が膨らむ。
 一切の妥協を許さない鈴木らしい。沖縄自主トレ参加者のグループLINEに届いた“地獄に落とすから、覚悟しておいてください”という強烈なメッセージ。内田は言葉の意味をかみしめ、オフのテーマに「限界突破」の4文字を掲げた。

 「今は自分に厳しくやっています。ウエートトレも限界と感じてからが勝負だと思って数を1~2回多くしたり。甘い気持ちをなくし、覚悟し(て臨ま)ないといけない」

 群馬・利根商から22年ドラフト2位で入団して1年目。体力強化に励みつつ、ウエスタン・リーグでは出場87試合で打率・163、0本塁打、22打点の成績を残した。終了後に堂林を通じて自主トレ参加を直訴。高卒2年目の高木とともに、晴れて同行が決まった。

 「鈴木誠也さんとやることで勉強になると思う。聞けることは聞いて何かつながるものが見つけられたら。他にも堂林さん、末包さん。打撃がいい先輩がいるので、見て学ぶこともあると思います」

 努力の成果は徐々に表れている。開幕時に88キロだった体重は8キロ増えて96キロに。10月のみやざきフェニックス・リーグでは打率・222、1本塁打、6打点ながら全15試合で先発起用された。秋季日南キャンプでの印象はさらに鮮烈だった。

 全体の打撃練習終了後、新井監督に「よろしいですか?」と声を掛け、臆することなく指導を仰いだシーン。(1)真っすぐ立って構える(2)最後まで両手を離さず振り切る…などの助言は効果てきめん。9日後の紅白戦で、玉村の内角球を左越え満塁弾にしてみせた。

 「自主トレで終わりではないと思っています。土台をしっかりつくり、限界を突破してレベルアップしていきたい。来季は1軍でプレーできるように」

 指揮官はもちろん、憧れの先輩メジャーリーガーからも野球に取り組む姿勢を学び、打撃の極意を吸収する。1軍出場なく終わった1年目から、飛躍を誓う2年目の来季。次世代の中軸候補が持つ貪欲さが頼もしい。

 ◇内田 湘大(うちだ・しょうだい)2004年(平16)9月22日生まれ、長野県出身の19歳。小海中時代は「西毛ボーイズ」に所属。利根商では1年夏からベンチ入りし、一塁手兼投手。3年夏の群馬大会は、4強入りで甲子園出場なし。22年ドラフト2位で広島に入団。今季はウエスタン・リーグ87試合に出場して、打率.163、0本塁打、22打点。1メートル83、96キロ。右投げ右打ち。

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