元ヤクルト中山翔太 「戦力外通告」で妻・愛由美さんの献身が話題に…アザをつくりながら練習をサポート

2023年12月28日 12:40

野球

元ヤクルト中山翔太 「戦力外通告」で妻・愛由美さんの献身が話題に…アザをつくりながら練習をサポート
中山翔太 Photo By スポニチ
 昨年ヤクルトを戦力外となった中山翔太外野手(27)が、27日放送のTBS特番「プロ野球戦力外通告」(後11・00)に出演。戦力外通告を受けた後に結婚した妻・愛由美さんと二人三脚でNPB復帰を目指す様子が話題を呼んだ。
 履正社から法政大に進み「きんに君」の愛称で注目を集めた中山。18年にドラフト2位でヤクルトに入団し、1年目は35試合に出場、2年目は代打で起用され期待に応えたが、3年目から打撃不振に陥り出場機会が激減。今年は熊本の独立リーグ「火の国サラマンダーズ」に所属し、2年連続のトライアウトを目指した。

 妻・愛由美さんは結婚を決めた時の心境を「両親に戦力外になって収入もすごく変わるって言った時に『だから何?』としか言われなくて。『あんたが選んだならいいんじゃない?』と言われて、その一言で確かにと思った。別にここがゴールではないですし、そう思って強くなれました」と振り返り、「彼をこのまま一人にしてしまったら壊れてしまうなって感じて、私が支えてあげないとって。結婚は私なりの覚悟でした」と話した。

 仕事を辞め、熊本に移住。練習環境が整っていない中で苦戦する夫に「私も張り裂けそうな思いもあったし、何も言えない、アドバイスもしてあげられない。私は自分の感情を殺して、それが一番しんどかった」と愛由美さん。野球経験はないが、全打席をチェックしてメモを取り、アドバイスをするようになった。その姿に中山は「“昨日とここ違うよ”とか言ってくれるようになって、それを本当にやったらいい方向にいったので、一番のバッティングコーチ」と照れ笑いした。

 愛由美さんはトライアウトに向けて練習相手がいなかった夫のため、動画を見ながら独学でノックの打ち方を学び、練習を全面的にサポート。腕は硬球でアザだらけだったが「一心同体で頑張れる、私なりの支え方なのかな」と笑った。

 トライアウト本番で中山は、1本塁打を含む2安打でアピール。前夜に夫婦で研究した元中日、DeNAの笠原祥太郎から本塁打を放った時は愛由美さんが声を上げて喜ぶ姿が映った。電話を待つ間は涙する一幕もあり「野球やりたい、できるって気持ちがあるのに場所がないっていうのだけは不安ですね」と吐露。12球団から声はかからなかったものの、来季からイースタンリーグに新規参入するオイシックス新潟アルビレックスBCの入団が決まり、「頑張ってもらわないと」とはにかんでいた。

 放送中から、X(旧ツイッター)では「中山の奥さん」がトレンド入り。「最強の奥さん」「健気」「幸せになって欲しい」「良い人過ぎて泣ける」といった声が見られた。

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