今永 カブスと最大5年総額116億円で合意 誠也と共闘!4月いきなり侍対決6連戦

2024年01月11日 02:30

野球

今永 カブスと最大5年総額116億円で合意 誠也と共闘!4月いきなり侍対決6連戦
今季の主な日本人選手所属球団 Photo By スポニチ
 DeNAからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた今永昇太投手(30)が9日(日本時間10日)、カブスと合意した。最大5年総額8000万ドル(約116億円)で、日本選手渡米時の歴代5位となる大型契約。鈴木誠也外野手(29)と同僚となり、現時点でナ・リーグに日本選手8人が集まった。4月5日(同6日)からは大谷、山本が所属するドジャース3連戦など、ナ・リーグでは熱い日本選手の対決が続くことになる。
 11日(日本時間12日)の交渉期限2日前。今永の新天地はシカゴに決まった。1学年下の鈴木が所属するカブス。ナ・リーグ最古のリグリー・フィールドを本拠とする名門で、大リーガーとして第一歩を踏み出す。

 最大10球団が参加した争奪戦。レッドソックス、エンゼルス、ジャイアンツを含めた最終候補5球団から、カブスがNPB通算64勝左腕の獲得に成功した。今後、メディカルチェックを経て正式発表される。契約は最大5年総額8000万ドル(約116億円)となり、渡米時では日本選手歴代5位となる大型契約になることが判明。地元メディア「ブリーチャー・ネーション」は「日本で最高の先発投手の一人。昨年のWBCでの圧倒的パフォーマンスは記憶に新しい」と歓迎した。

 今季がメジャー3年目となる鈴木とコンビを結成する。日本選手の同一球団所属はドジャースの大谷&山本、パドレスのダルビッシュ&松井に続き3組目。さらに現時点で11人の日本選手のうち、8人がナ・リーグに集結する。大谷が所属するド軍とは開幕3カード目、4月5日(同6日)から本拠地で3連戦。昨年11月、今永はメジャー挑戦表明会見で「本塁打王を獲得している。そういう選手に投げたい気持ちはある」と二刀流との対戦を熱望した。続く8日(同9日)からの4カード目はパ軍3連戦。日本選手コンビ同士が2カード続けて戦う6連戦が実現する。さらにWBCをともに戦ったヌートバーの所属するカージナルスとは同地区で計13試合、千賀のメッツとは計6試合など、24年ナ・リーグは熱い日本選手対決が続くことになる。

 4年ぶりのプレーオフ進出を目指すカ軍。今永は昨季16勝で球宴に初出場した左腕スティールと左の二枚看板を担う。ニューヨーク・ポスト紙はさっそく「The throwing Philosopher(投げる哲学者)」と紹介した。12日(同13日)に入団会見の見込みで、球団はファンイベントを開催中。熱狂的で知られるファンの前で「カブス・今永」がお披露目される。

▽MLBでの日本投手&野手の同時所属 01~03年マリナーズのイチロー&佐々木主浩が最初。イチローはマ軍在籍中、02~05年に長谷川滋利、04~05年に木田優夫、12年に岩隈久志と川崎宗則、19年に菊池雄星とプレーし、さらにヤンキースで12年に五十嵐亮太、12~14年に黒田博樹、14年に田中将大と同時所属した。また、高津臣吾は05年途中に井口資仁とチームメートだったホワイトソックスから、松井稼頭央、石井一久が所属するメッツに移籍。07、08年のヤ軍では松井秀喜と井川慶がチームメートだった。

 ◇今永 昇太(いまなが・しょうた)1993年(平5)9月1日生まれ、福岡県出身の30歳。北筑では甲子園出場なし。駒大3年秋に東都大学リーグでMVPに輝き、15年ドラフト1位でDeNA入り。19年に自己最多の13勝。通算165試合で64勝50敗、防御率3・18。22年6月7日の日本ハム戦でノーヒットノーラン達成。23年WBC出場。1メートル78、86キロ。左投げ左打ち。

 ▽シカゴ・カブス 1876年のナ・リーグ創設時にホワイトストッキングスとして参加。1903年に現球団名となり、1906年にメジャー記録の116勝を挙げ、07年からワールドシリーズ2連覇。2016年に108年ぶりに世界一に輝いた。リーグ優勝17回、世界一3回。日本選手は過去、福留孝介、ダルビッシュ有らがプレーし、22年から鈴木誠也が在籍。本拠地は1914年完成のリーグ最古のリグリー・フィールドで、外野フェンスにはツタが生い茂る。

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