広島・坂倉「効率良く、力強く振れるように」 “3割フォーム”で21年の確実性を取り戻す

2024年01月11日 05:45

野球

広島・坂倉「効率良く、力強く振れるように」 “3割フォーム”で21年の確実性を取り戻す
広島・坂倉 Photo By スポニチ
 広島・坂倉将吾捕手(25)が10日、高知市の東部総合運動場でチームメートの韮沢雄也内野手(22)、玉村昇吾投手(22)らと行っている合同自主トレを公開。今季は3年ぶりの打率3割を一つの目標に掲げ、“3割仕様フォーム”の習得に励んでいると明かした。昨季は正捕手の座をつかんだ一方、打率は・266止まり。攻守でチームに貢献するため、打棒に磨きをかける。
 昨季正捕手としての立場を確立させた坂倉が、次に見据えるのは打撃での活躍だ。21年にリーグ2位の打率・315をマークして以来、3年ぶりの3割超え。そのために自主トレで打撃改造を図っていると明かした。

 「3割に近づくためにやっている。効率良く、力強く振れるようにと(いうイメージで)。僕的には(今は)結構、大げさにやっている」

 例えばティー打撃では、バットの軌道を意識して右、左手それぞれ片手で打った後、今度は片手を体の後ろに回して、軸回転を意識しながら打っていた。ティー打撃だけでも5種類ほど行うなど、工夫している。

 昨季途中、打率3割を記録したシーズンの映像を見て、「もう一回打撃をしっかりやりたいと思った」とオフに決意を固めた。自主トレでは、当時の感覚も参考にしながら、「体にいい意味で力が入った状態からバットを振る」とテーマを設定。構えの手の位置や足の幅、足の上げ方など細部まで理想のフォームに近づけようと試行錯誤を続ける。

 「無理して、長打を増やしにいって確率が減るのは嫌。まずは確率で、そこから長打が増えていけばいい」

 21年はストライクゾーン内の全コースで打率3割以上をマークしていた。あらゆるコースに対応できていた3年前の確実性と安定感を取り戻す。全く同じフォームに戻すのではなく、新たなものをつくり上げる。

 相棒のバットも昨季使用した890グラムのものからモデルチェンジした。変更後の詳細こそ明かさなかったが、「長くしたりとか、軽くしたりとか、いっぱいある」と話し、新相棒で臨む構えだ。

 「今年は優勝したい。(昨季)後半できていたことをより高いレベルでできるようになれば、もっと違うところに目配り、気配りもできる。自分だけに精いっぱいにならないようやっていきたい」

 6年ぶりのリーグ制覇の原動力になる。そのための打撃強化へ、強い覚悟を示した。 (長谷川 凡記)

 ○…坂倉が初の打率3割(.315)をマークした21年のコース別打撃成績を見ると、ストライクゾーンの9マス全て打率3割以上。9マスの“ストライクゾーン打率”は.393(275打数108安打)と、ゾーン内の球を的確に捉えていた。一方でシーズン打率.266だった昨季は9マス中、3割以上は3マスのみ。ゾーン内は.285(277打数79安打)と1割以上も下がった。特に内角で高めの.429に対して、真ん中の.160、低めの.091とばらつきが出た。

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