巨人・戸郷、110番の日に誓う100登板と防御率1点台 開幕戦vs虎の“防阪”対策「考えてます」

2024年01月11日 05:30

野球

巨人・戸郷、110番の日に誓う100登板と防御率1点台 開幕戦vs虎の“防阪”対策「考えてます」
一日通信指令官を務めた巨人・戸郷 Photo By スポニチ
 巨人の戸郷翔征投手(23)が「110番の日」の1月10日、残り4登板に迫る100登板の早期達成を誓った。宮崎県警察本部で一日通信指令官を務め、特殊詐欺防止へ注意喚起。3月29日の阪神との開幕戦(東京ドーム)先発が内定している右腕は虎封じを思案。昨季王者の攻略から好スタートを切り、100登板を通過点に防御率1点台を見据えた。
 110番通報が飛び交う緊迫した空気を肌で感じた。人生で初めて警察官の制服に袖を通した戸郷は、通信指令室でリアルを目撃。「独特な雰囲気。ドラマでしか見たことない、体験したことのないような緊張感」とマウンドとは別物の環境を体感すると、「110番」にかけて、今季中の通算「100登板」到達を宣言した。

 節目まで残り4登板に迫って迎える6年目。開幕投手に内定しており、3月29日に最初に相まみえるのが阪神だ。昨季は6試合で3勝2敗と白星先行も、防御率は4.12。特に8番木浪に16打数9安打の打率・563と打ち込まれた。

 1番・近本から始まる上位打線につなげられただけに「木浪さんを防げたらもっといい試合運びができる。(対策は)言えません。たくさん考えていますけれど」とキーマンに挙げて、対策に頭を巡らせた。

 一日通信指令官として特殊詐欺の防止を呼びかけた2年連続12勝のチームの勝ち頭は、本職でも“防犯係”を全うする。昨季はリーグ4位の防御率2.38。「防御率は理想でいったら1点台を出せれば一番ですし、勝ち星でもたくさん勝てれば一番」と失点を防ぐ先頭に立つ。MVPを目標とする右腕は、自身初の1点台を理想に掲げて、母校・聖心ウルスラ学園で精力的に自主トレを行っている。

 将来的なメジャー挑戦も視野に入れており、カットボールやツーシームの精度向上、ウエートトレによる肉体強化に取り組む。まずは日本で圧倒的な成績を残し、チームを頂点へ。

 「チームとしてここ数年いい結果が生まれていない。今シーズンは必ずリーグ優勝、日本一を目標に、僕もたくさん腕を振っていけたら」。

 3年連続中のV逸も、2年連続中のBクラスも防ぐ。(青森 正宣)

 ≪侍世界一で宮崎県民栄誉賞≫戸郷は一日通信指令官を務めた後、宮崎県庁で行われた県民栄誉賞の授賞式に出席した。

 昨年のWBCで世界一に貢献した活躍が称えられ、プロ野球選手では田中幸雄(日本ハム)、ヤクルト・青木に次いで3人目の受賞。地元から盛大に祝福され「なかなかもらえる賞ではない。凄い誇らしく思いますし、凄くうれしいです」と感慨深げだった。

おすすめテーマ

2024年01月11日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム