“幕張の奇跡”ロッテ藤岡が影響を受けた2人の先輩「近づきたいと思った」「今でも忘れない」と感謝

2024年01月23日 16:16

野球

“幕張の奇跡”ロッテ藤岡が影響を受けた2人の先輩「近づきたいと思った」「今でも忘れない」と感謝
ロッテ・藤岡 Photo By スポニチ
 ロッテの藤岡裕大内野手(30)が20日に放送されたTOKYO FM「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(土曜前10・00)にゲスト出演。影響を受けた先輩2人について語った。
 俳優の藤木直人(51)とタレントの高見侑里(36)がパーソナリティーを務めるスポーツドキュメント。この日、ゲストに呼ばれた藤岡は昨年10月16日に行われたソフトバンクとのパ・リーグクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦(ZOZOマリン)で0―3の延長10回に起死回生の同点3ランを放って“幕張の奇跡”と呼ばれる劇的なサヨナラ勝ちを演出した。

 そんな藤岡は岡山理大付、亜大、トヨタ自動車を経て2017年ドラフト2位でロッテ入り。そのトヨタ時代、ともにプレーしたのが昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で骨折しながら出場を続け、侍ジャパンの3大会14年ぶり世界一に貢献した遊撃の名手、源田壮亮内野手(30=西武)だった。

 大学時代のドラフト指名漏れが「今のところ人生で一番悔しかった」と振り返るが、頭の中が真っ白になった状態から立ち直り、巻き返しを強く誓って入ったチームの同じポジションに1学年上の名手・源田。初めてプレーを見た時には「勝てないなっていうのが正直な…はい。気持ちでした」と衝撃を受け、外野手転向も経験した。

 藤木から源田の凄さについて聞かれると「捕ってからの速さであったり、送球の正確性、捕ってから送球までの流れが凄い美しいっていう。そこはちょっとまねできないなって思いましたね」とし、当時直接的なアドバイスはそこまでなかったものの「ずっと後ろについて守らせてもらったんで、練習の時は。なので、見ながら勉強することのほうが多かった」「近づきたいと思った」と“生きた教科書”として先輩の背中から多くを学んだ。プロ入り後は源田の自主トレーニングにも参加させてもらい、そこでは直接多くのアドバイスも。「そのおかげで少しずつ守備も良くなってきた」と感謝した。

 源田からの教えで一番心に残っているのは「投げるために捕る」という言葉だそうで「投げるためにどうやってボールに入っていくのか。どういう足運びをするのかっていうのを考えながら捕りにいく。そういうことは考えたことがなかった」と“目からうろこ”状態だったという。

 また、20年には遊撃手のレジェンド、鳥谷敬さん(42=21年限りで現役引退)が阪神からロッテに移籍。「憧れのなかに“負けたくない”っていうのは凄いありました」と、偉大な実績を残したベテランとの切磋琢磨も成長につながった。

 鳥谷さんに関しては「本当に誰とでもコミュニケーションを取ってくれる優しい先輩でしたし、凄い接しやすい方でした」と振り返り、移籍当初はあまりのオーラに「しゃべっていいのかな」と思ったとしながらも「質問とかしても何でも答えてくれますし、鳥谷さんの練習に取り組む姿とかは本当に今でも忘れない」。鳥谷さんの練習量については「凄かったですね。誰よりも先に球場に来てランニングされて。それが終わったら室内練習場のほうでバッティングずっとされて。(試合に)出てる日でも出てない日でも常に一緒のことをやられるんで。それができるのは凄いな、と」と尊敬の念を語っていた。

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