ソフトB育成3年目の川村 海外武者修行成果で支配下勝ち取る!走攻守で奮闘だ

2024年01月23日 06:30

野球

ソフトB育成3年目の川村 海外武者修行成果で支配下勝ち取る!走攻守で奮闘だ
室内で打撃練習をする川村 Photo By スポニチ
 海外武者修行の成果を見せる――。ソフトバンクの育成3年目、川村友斗外野手(24)は、昨秋にプエルトリコのウインターリーグに1カ月半参加して、自分の打撃の方向性を再確認。昨春のオープン戦で打率・357の好成績を残し、藤本博史前監督(60)から「支配下も近くなってきた」と言わしめた好打者が、今季こそ支配下を勝ち取る。
 カリブ海に浮かぶ異国での武者修行を終えた川村は、1月の筑後で黙々とバットを振っている。

 「大振りしないでコンパクトに強く打つ。それが自分のスイングなんだなと再認識できました。行って良かったです」

 昨年10月末から12月上旬までプエルトリコで行われた「ウインターリーグ」に初参加。チームメートの田上と派遣先の「Gigantes de Carolina」(ヒガンテス・デ・カロリーナ)の選手として、約1カ月半プレー。コンスタントに安打を放ち、犠打や盗塁も決めるなど、持ち前の三拍子そろった部分を出した。

 「充実していました。前半はもっと打ちたいとか、そういう欲が出てしまったんですけど、後半はちゃんと自分のスイングができた」

 ウインターリーグ終了後には米国シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でスイングの解析も行った。「いい感覚を持って帰ってこられたので。それを自分のものにできるよう突き詰めていければいい」と体現していくだけだ。 
 
 昨年の悔しさは忘れていない。オープン戦では12試合に出場し打率・357、1本塁打と猛アピールしたが、最終的には分厚い1軍の壁に阻まれた。シーズンに入ると3軍も経験した。それでも夏場から調子を上げると、ファーム日本選手権では3安打2打点の活躍を見せMVPを獲得。4年ぶりの日本一に貢献し、小久保監督を胴上げした。「満足はしていないですけど、ちょっとずつ結果が出てきた」と前を向く。 

 入団して3年連続で育成選手として在籍した選手は、オフに一度、規定により自由契約になるだけに、勝負の3年目。プエルトリコでは同じ年で外野を守る外国人選手が、“夢をつかむ瞬間”を目の当たりにした。「(米大リーグと)マイナー契約だったんですけど、2週間後ぐらいにメジャー契約に変わった人がいて。凄いな」。育成契約から支配下契約を狙う川村は大いに刺激を受けた。「3割を打って、1軍の戦力になれるよう守備も走塁もやれるように」。背番号132からの卒業を懸けて3年目に臨む。 
(杉浦 友樹)

 ◇川村 友斗(かわむら・ゆうと)1999年(平11)8月13日生まれ、北海道出身の24歳。北海では2年夏の甲子園に出場し、3回戦と準々決勝で本塁打を放つなど準優勝に貢献。3年夏も出場した。仙台大に進み21年育成2位でソフトバンクに入団。昨年は2軍で68試合に出場し、打率・260、6本塁打、20打点。1メートル81、88キロ。右投げ左打ち。

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