ソフトBのドラ1前田、まずは体づくりから 倉野投手Cが育成プラン言及、武田の道歩む

2024年01月23日 05:25

野球

ソフトBのドラ1前田、まずは体づくりから 倉野投手Cが育成プラン言及、武田の道歩む
キャッチボールする前田悠(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ソフトバンクの倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)が22日、福岡県筑後市のファーム施設で新人合同自主トレを初視察し、ドラフト1位・前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)の育成プランについて言及した。シーズン途中での1軍昇格を視野に入れつつ、当面は体力強化を優先。高卒1年目の夏場以降に8勝をマークした武田翔太投手(30)を例として挙げて期待を寄せた。
 金の卵は大事に育てる。筑後ファーム施設で新人合同自主トレを初視察した倉野コーチは、ドラフト1位の前田悠の育成プランについて方針を示した。

 「基本的には開幕から1軍とは考えていない。その実力があったとしても1カ月、2カ月で落ちてしまったら意味がない。しっかり彼の野球人生を考えて計画は立てているつもり。もちろん上方修正はできるので」

 前田悠は9日から始まった新人合同自主トレで、一度もブルペン入りしていない。この日はドラフト2位・岩井(名城大)ら大学や社会人から入団した支配下4投手が投球練習を行ったが、主に体力強化に励んだ。同コーチは「ミーティングは本人たちと終わっているし、ちゃんと年間通したスケジュール、プランを立ててやっている。そのプラン通り進めてもらっている」と説明した。

 焦らずに育てたことが功を奏し、逆に高卒1年目から活躍した武田(12年入団)の成功例がある。「武田が凄くいい例。本人にも例に出して話した」と倉野コーチ。当時3軍投手コーチとして指導した同コーチは「武田の時はすぐに1軍でも使えるというスカウトの評価だった。キャンプ初日からブルペンに入れたけれど、この状態では厳しいと分かったのですぐに下方修正した」と当時を振り返った。武田は7月に頭角を現し、11試合に登板して8勝1敗、防御率1・07をマーク。新人王は益田(ロッテ)に譲ったが、「優秀新人賞」の連盟特別表彰を受けた。

 “武田ロード”を用意された前田悠は「やっぱりブルペンに入りたいけれど、キャッチボールも十分な技術練習。基本的な部分をしっかりと積み上げていければいいと思う」と、はやる気持ちを抑えるように話した。倉野コーチは「結果的に5月から1軍にいけるかもしれないし、4月の可能性だってなきにしもあらず。いろんな情報を集めて、みんなで総合的に判断していきたい」とドラ1左腕が秘める無限の可能性にも期待した。 (森 寛一)

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