日立製作所の最速152キロ左腕・生井 左肘手術から完全復活だ!3.9スポニチ大会開幕

2024年01月23日 05:00

野球

日立製作所の最速152キロ左腕・生井 左肘手術から完全復活だ!3.9スポニチ大会開幕
ケガからの完全復活を誓った日立製作所の生井 Photo By スポニチ
 社会人野球の「第78回JABA東京スポニチ大会」(3月9日開幕、神宮など)の組み合わせが決まり、昨年の日本選手権で優勝した大阪ガスや準優勝のHonda熊本など16チームが出場する。慶大時代は主に抑えとして活躍した日立製作所の最速152キロ左腕・生井惇己投手(23)は、左肘手術からの完全復活を掲げ、ドラフト解禁となる勝負の2年目に挑む。
 昨年8月、1年3カ月ぶりにマウンドに立つと、生井に笑顔が戻った。慶大4年時の5月に左肘を痛め、その後、側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を経験。プレーを断念することも考えたが、「投げられた時はうれしかった。やめなくて良かった」と当時を振り返った。

 「今年は勝つための戦力になりたい。そしてドラフト解禁でもあるので、結果を残していればおのずと(プロも)見えてくる」
 とことん結果にこだわって腕を振る。復帰当初は140キロ台前半しか出なかった球速も、11月には148キロを計測。自慢の力強い直球が戻りつつあり「ケガをしていたとは思えないほど状態はいい」と手応えを口にした。

 慶大時代の仲間の存在も刺激となっている。昨年のスポニチ大会では東芝・下山が新人賞を獲得して、優勝に貢献。ともに投手陣を支えていたトヨタ自動車・増居も活躍し、「2人とも凄いなと思った。でも今年は自分がスポニチ大会の顔になる」と今大会に懸ける強い思いを明かす。

 慶大ではリーグ戦通算27試合中26試合がリリーフだったが、先発挑戦も視野にチェンジアップやツーシームを習得中。「スポニチ大会は最初の大会。チームにいい流れを持ってこられるようなニュー生井を見せたい」。勝負の一年の始まりを待ち望んだ。(村井 樹)

 ◇生井 惇己(なまい・じゅんき)2000年(平12)7月25日生まれ、茨城県出身の23歳。宗道小1年時に野球を始めた。慶応(神奈川)では1年秋からベンチ入りし、3年時は春夏連続甲子園出場。慶大では1年秋にリーグ戦デビュー。通算27試合で0勝1敗、防御率2・88。憧れの選手はヤクルト・木沢。50メートル走6秒3、遠投100メートル。1メートル76、78キロ。左投げ左打ち。

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