阪神・青柳 “3冠ボディー”完成!戻った右肩などの可動域、22年再現で完全復活や

2024年01月23日 05:15

野球

阪神・青柳 “3冠ボディー”完成!戻った右肩などの可動域、22年再現で完全復活や
キャッチボールをする青柳(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 阪神の青柳晃洋投手(30)が22日、静岡県沼津市の県営愛鷹(あしたか)球場で村上、岡留らと行っていた合同自主トレを打ち上げた。不本意な成績に終わった昨季から巻き返しを期す右腕は、今オフのトレーニングや取り組みで右肩などの狭まっていた部分の可動域が回復していることを実感。最優秀防御率、最多勝、勝率第1位のタイトルを獲得した22年と同水準の“3冠ボディー”が完成し、逆襲への土台ができ上がった。
 8日から行ってきた自主トレを打ち上げた青柳の表情と言葉には手応えと決意がにじんだ。巻き返しを期す2024年。その“土台”が出来上がった。

 「体は動くようになっていますし。昨年、可動域が動かなくなったというのがあって、良くなってきているのはある。この時期の土台づくりでは良い感じに動いている。今のところ成功しているかなと」

 2軍降格を経験するなど8勝、防御率4・57に終わった昨季は投球フォームにおける身体操作に苦心した。22年までローテーションでフル回転してきた蓄積疲労もあって右肩などの可動域が低下。投球の幹である「左足を着いて投げる」ことができなかった。昨季途中に不振の原因にたどり着き、このオフは可動域の回復に重点を置いてトレーニングに着手。沼津でも初日からスティックやゴムバンドなどを使った、地味でハードなメニューを毎日1時間半も消化してきた。

 成果としてキャッチボールやブルペン投球でも“復調”を実感。「昨年だったら肩が上がりづらいとかもあったけど、すんなり上がるようになってきて楽に手が出てくるようになってきている。2週間で感覚の変化は感じている。(左足が)着いてから投げるための動きが昨年に比べて、できている」と心地よく腕を振れている。近づきつつある防御率、勝利、勝率のタイトルを手にした22年の感覚と動き。“3冠ボディー”が戻ってきた。

 完全復活の証は22年の5勝から23年は2勝にとどまった聖地での白星量産に定めた。「甲子園で勝つというのは、阪神の選手にとっても、ファンにとっても良いことだと思う。より多い歓声の中で勝てるように。見に来た人たちの期待を裏切らないように頑張っていけたら」。エースの輝きを取り戻すべく、30代となって最初のシーズンに臨む右腕は、語気を強めた。

 「22年がピークと言われるのが自分の中では凄く嫌なので。まだまだ年齢的にもできるんだぞ、というところを見せなきゃいけない。(オフの成果が出るのは)楽しみですね。全ての部分でキャリアハイが今年の目標。それを目指してやっていく一年」

 鮮やかなV字回復で投手陣の中心に舞い戻る。 (遠藤 礼)

 ○…青柳(神)は昨季、3年ぶりの規定投球回未到達。シーズン100イニング以上を投げた過去5年では登板試合数、投球回数ともに最少。投手タイトル4部門の成績でも大きく数字を落とし、奪三振と防御率は最低だった。

 ○…青柳は甲子園で通算21勝19敗の勝率・525と勝ち越しているが、他の球場では甲子園を上回る38勝25敗、勝率・603をマーク。勝利と勝率で初タイトルの21年は甲子園で3勝3敗の一方、他の球場で10勝3敗と大きく勝ち越した。

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