阪神・新助っ人ゲラだけど笑わない男 新球習得意欲「チェンジアップかスプリット覚えたい」

2024年01月30日 05:15

野球

阪神・新助っ人ゲラだけど笑わない男 新球習得意欲「チェンジアップかスプリット覚えたい」
入団会見を終えてポーズを決める阪神・ゲラ(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 阪神の新外国人、ハビー・ゲラ投手(28=レイズ)が29日、兵庫県西宮市内の球団事務所で入団会見をした。勝ちパターン入りが期待される最速164キロ右腕は、来日一夜明けからさっそく日本で成功するための新球種として、スプリットもしくはチェンジアップの習得に意欲を見せた。勤勉な一面をのぞかせ、撮影では球団投手では史上初となる背番「00」のユニホーム姿も披露した。
 ゲラがさっそく、新球種のマスターを宣言した。入団会見で「直球と、動きの大きいシンカー、カットボールのようなスライダーの3つは自信を持っているが、4番目の球種を覚えたい」と明言。2月1日からの春季キャンプ中に、「チェンジアップかスプリットのどちらかを覚えたい」と青写真を描いた。

 新助っ人が、入団会見で新球種の習得を掲げるのは珍しいこと。それだけ日本での成功に飢えている証拠だ。19年に投手に転向するまで、遊撃手としてメジャーに昇格した経験を踏まえながら「自分は野手時代にスプリットやチェンジアップを苦手とした。それをまた覚えたい。打者がどう思っているのか、自分はピッチングをしながら考えているので」と意図を説明した。

 球団投手では史上初となる背番「00」のユニホーム姿を披露した約30分間の会見中、笑顔をほぼ見せなかった。ユーモアが効いた言葉は、同じスペイン語圏の“仲間”であるミエセスについて「(来日した前夜に)会いたかったけど、彼は寝ちゃったので」と言ったくらい。「日本語を覚えたい」など、勤勉な人柄が伝わる発言が多かった。

 ダルビッシュ有との交流もその一つ。22年まで在籍したパドレス時代に、投球フォームと変化球を学んだそうで、「こうやったらスライダーがよく曲がるというような、ボールの握り方の話をよくした。体重を後ろに残すという投球の動きも参考になった。今の自分に、凄く役立っている」と明かした。

 「ゲラ」と言えば関西弁で笑い上戸を意味するが、パナマ出身の28歳は“笑わない男”のような雰囲気を漂わせる。「いつも同じような感情で投げたいと思っている。もちろん状況によっては感情を出すこともあるけど。基本的には落ち着いていると思う」。最速164キロの直球と、冷静なハート。勝ちパターンの一角としての資質は十分だ。(倉世古 洋平)

 ◇ハビー・ゲラ 1995年9月25日生まれ、パナマ出身の28歳。12年7月にレッドソックスと契約時は遊撃手。パドレス在籍の18年5月4日、ドジャース戦でメジャーデビュー。19年開幕前に投手へ転向し延べ4球団でメジャー通算61試合登板3勝1敗5ホールド、防御率6.43。23年はブルワーズとレイズでプレー。米国での愛称は「スーパーハビ」、「ゲリータ」。訪れたい場所は海遊館。興味ある日本食は寿司。23年WBCパナマ代表。1メートル83、86キロ。右投げ左打ち。

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