阪神・佐藤輝 24年フォーム初披露で125メートル弾「ホームラン、長打を打てる打者を目指して」

2024年01月30日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 24年フォーム初披露で125メートル弾「ホームラン、長打を打てる打者を目指して」
阪神・佐藤輝の打撃連続写真 Photo By スポニチ
 阪神の沖縄合同自主トレが29日、キャンプ地の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」で始まった。昨年12月に米ワシントン州シアトルの最先端野球トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で武者修行した佐藤輝明内野手(24)が、今年初の屋外フリー打撃を敢行。自らと同じ右投げ左打ちのフレディ・フリーマン(34=ドジャース)、ブライス・ハーパー(31=フィリーズ)を参考にしたメジャー仕込みの24年版打法を披露し、推定125メートル弾を含む柵越え3発を放った。
 鍛錬の冬を越え、確かな進化を遂げた佐藤輝が宜野座の地に降り立った。やや前傾姿勢から、無駄を省いたスムーズなスイング。打球を鮮やかにヒットゾーンへと運ぶ。日本一を祝し、大挙して押し寄せるであろう虎党を守るべく右翼スタンドに新設された防護網、通称「アレ・ネット」にも早速ズドン。推定125メートルのバックスクリーン弾、左中間への一発と、39スイングで計3発を放り込み、試運転とした。

 「ホームラン、長打を打てる打者を目指してやっている。感覚的には(昨年までと)違うところがあるので、また明日(30日)やって、しっかり慣らしていきたいと思う」

 昨年12月末、ハワイ・ホノルルへの優勝旅行を一足早く切り上げ、米シアトルへと向かった。有名大リーガーも集う「ドライブライン」で数日間、武者修行。動作解析などを通して新フォームの構築にいそしんだ。依然として微妙な感覚差こそあれ、その成果は、きっちり快音に表れ始めている。充実の“初打ち”を終えた背番号8は「(昨年までと)上半身の動きがちょっと違うかな」と自己分析。午後からは「体の使い方」に意識を置き、米国で学んだ打撃ドリルもこなした。

 チーム屈指のメジャー通である佐藤輝は、海の向こうのスーパースターからも学びを得る。特に新フォーム構築の上で参考にしているのが、自らと同じ右投げ左打ちで、メジャー通算321本塁打を誇るフリーマンと、同306本塁打のハーパーだ。計627本塁打を誇る2人のスラッガーの映像を「見たりしています」と語る佐藤輝はこの日、現地で購入したマリナーズのキャップをかぶり、練習に励んだ。額にきらめく星のごとく、輝きに満ちた4年目シーズンを送るべく汗を流す。

 「(新フォームで)体の使い方が今までの感覚と違うので、そこをしっかり確認しながら練習したい」

 24年版・ニュー打法の完成が間近に迫る。「2・1」の球春到来まで、残された合同自主トレ期間はきょう30日のみ。南国の青空に架ける鮮やかアーチで、佐藤輝が万全の仕上がりを証明する。(八木 勇磨)

 ◇フレディ・フリーマン 1989年9月12日生まれ、米カリフォルニア州出身の34歳。07年ドラフト2巡目(全体78番目)でブレーブスと契約。10年9月にメジャーデビュー。11年から正一塁手に定着し20年はシーズンMVP。22年からドジャースでプレー。メジャー通算1885試合で打率.301、321本塁打、1143打点。17年、23年のWBCカナダ代表。1メートル96、99キロ。右投げ左打ち。  

 ◇ブライス・ハーパー 1992年10月16日生まれ、米ネバダ州出身の31歳。10年ドラフト1巡目、全体1位指名でナショナルズに入団。強打の外野手で12年4月にメジャーデビューし同年の新人王。15年には42本塁打でタイトルを獲得しナ・リーグMVP。19年からフィリーズでプレー。メジャー通算1508試合で打率.281、306本塁打、889打点。1メートル90、95キロ。右投げ左打ち。

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