阪神・井上 W師匠の助言胸に“宜野座1号” 牧イズム「体で振ることを意識」 岡本からは心の糧

2024年01月30日 05:15

野球

阪神・井上 W師匠の助言胸に“宜野座1号” 牧イズム「体で振ることを意識」 岡本からは心の糧
フリー打撃で柵越えの打球を放つ阪神・井上(撮影・大森  寛明) Photo By スポニチ
 ライナー性の力強い打球が、左翼スタンドで跳ねた。沖縄合同自主トレ初日。阪神・井上はフリー打撃の最初の組でケージに入り、3球目を捉えた。2年連続となる推定120メートルの「宜野座1号」。この日は試運転とあって42スイングで柵越え1本にとどまったが、その表情に充実感が漂った。
 「この打球ならいいんじゃないかとか、確認しながらできた」

 “師匠”の教えを胸に、今年初の屋外フリー打撃を敢行した。今月中旬、鹿児島での合同自主トレでDeNA・牧に師事。その際に受けた助言を実践して生み出す打球に手応えを得た。「(気を付けるのは)手が先行して打たないこと。牧さんから“手が器用だから勝手にバットに当たっちゃう”と言われた。なので体で振ることを意識して。手で打っている時はゴロとか多くなる」。体全体でスイングする“牧イズム”を心がけ飛躍を期す。

 もう一人の“師匠”から受けた言葉は心の糧だ。今月上旬には巨人・岡本和とも合同自主トレ。その際に質問をぶつけ、スイングを動画で確認してもらうと、「なんでそれで打てへんねん」。球界屈指の右の長距離砲2人から受け取った教えを結果につなげるべく、今年に入ってから片手ティー打撃を左右で行うなど工夫も重ねる。

 「12月からいろんな人にお手伝いしてもらって…結果で返すのが恩返しになると思う」

 まずは初実戦の2月11、12日の紅白戦で結果を求めつつ「初めて投手のボールを見てタイミングが遅いのか、始動が遅いのか。課題も出てくると思う。そこを大事にしたい」。地に足を着けて前進を続け、今年こそ外野の定位置を奪い取る。(松本 航亮)

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