被災の日本航空石川から入寮した浦久 明るい話題を届ける!

2024年01月30日 12:40

野球

被災の日本航空石川から入寮した浦久 明るい話題を届ける!
活躍を誓って入寮した浦久 Photo By スポニチ
 明大野球部のスポーツ特別推薦に合格した高校生が、東京・府中市の野球部寮(島岡寮)に入寮を始めた。能登半島地震で被害を受けた日本航空石川の浦久響投手も入寮し、グラウンドで元気に汗を流した。
 元日、神戸の自宅で能登半島の地震を知った。テレビから流れる映像に目を疑った。「もう信じられない光景でした。すぐ輪島から通っていたチームメートや知り合いに連絡を取りました」と当日を振り返った。

 まだ野球道具の一部は学校にあり、実家に持って帰っていた道具だけで寮に入った。「2月、少し落ち着いたら輪島に行って道具を持って帰ろうと思います」と言う。唯一明るい話題は後輩たちがセンバツ出場を決めたこと。「ずっとネットで(発表を)見ていました。本当にうれしいですし頑張ってほしいと思います」とまだ会えない後輩たちにエールを送った。

 140キロ台のストレートに多彩な変化球で将来が楽しみな右腕。とはいえ1メートル79の身長に体重は66キロと細身。同期の投手だけでも湯田(仙台育英)林(山梨学院)ら甲子園V腕ら5人がおり競争は激しくなるが、まずは体作りを優先させるつもりだ。「僕もレベルの高いチームで頑張って明るい話題を届けたいと思います」とあこがれの神宮デビューを誓っていた。


 〇…浦久は中学1年夏から2年間、父の仕事の関係でカンボジアで生活していた。「向こうのインターナショナルスクールに通っていました。最初は英語に苦戦しましたが頑張って何とかなりました」と日常の英会話なら支障はない。ただ野球の練習はほとんどできず、それが唯一の悩みだったとか。高校3年時、春の北信越大会で優勝したものの夏は石川県の準決勝で遊学館に敗れ甲子園の土は踏めなかった。その悔しさを大学で晴らすつもりだ。

おすすめテーマ

2024年01月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム