ソフトバンク・栗原 ウォーカーと「最恐下位打線」コンビ結成「ウォカ・クリで打点を稼げるように」

2024年01月30日 05:00

野球

ソフトバンク・栗原 ウォーカーと「最恐下位打線」コンビ結成「ウォカ・クリで打点を稼げるように」
自主トレを公開し、打撃練習を行うソフトバンク・栗原 Photo By スポニチ
 恐怖の下位打線コンビ結成だ――。ソフトバンクの栗原陵矢内野手(27)が29日、筑後ファーム施設で自主トレを公開した。三塁のレギュラー候補は、このオフの米国自主トレはシアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で自慢の強打を追求。高卒10年目の今季から登録を内野手に変更し、新加入するウォーカー外野手(32)との連携で目標の「100打点」達成を誓った。
 シアトル郊外にある最先端の野球研究施設でアメリカナイズされた栗原が、ウィスコンシン州出身の右の大砲と共闘を意識した。

 「打点にこだわりたいですし“ウォカ(ウォーカー)・クリ(栗原)”で打点を稼げるよう頑張っていきたい。走者を還したい」

 昨オフに巨人とトレードで加入が決まったのが、ウォーカー。両者ともに現時点で打順は不透明も、今季目標に100打点を掲げる栗原は、そんなウォーカーとの“共闘”で3桁打点到達を狙う。

 謙虚な性格。主軸の援護役を自認している。野手のレギュラー当確は柳田、近藤。FA加入の山川も調整は順調で宮崎キャンプA組(1軍)スタートと、3、4、5番のクリーンアップは想像がつく。「凄いんじゃないんですか?」と新打線の破壊力を期待しつつ「やっぱりサードで開幕からいられるように」とその一員となりたい本心をのぞかせた。

 DH起用が基本線のウォーカーと6、7番を組む可能性がある。今季目標を聞かれ、改めて「100打点」と口にした。下位になればなるほど、遠くなるノルマだが、ウォーカーと競い合うように活躍していけば達成不可能な数字ではない。

 ホークスには歴史がある。圧倒的強打で3年ぶりのリーグ優勝を飾った03年ダイエーの“ダイハード打線”だ。人気映画から取った愛称の打線は3番・井口、4番・松中、5番・城島、6番・バルデスまでが100打点を達成。史上初「100打点カルテット」の誕生だった。今季、柳田、近藤、山川と当時と遜色のない主軸はいる。栗原が“4人目”になる可能性はある。

 栗原自身、アメリカで打ち込んできた自負がある。「腕、上半身ではなく、足で体で打てるようにパワーを意識したアグレッシブなトレーニングを大事にしてきた。ガツガツいきたい」。左膝手術から復帰した昨季は8月の右手骨折の影響で離脱。96試合で13本塁打、49打点、打率・239に終わった。「1年間戦うため、納得のできる結果をキャンプ、オープン戦から出していきたい」。一打でチームを救う打点を意識し、10年目に挑む。
 (井上 満夫)

 〇…栗原が、福井県の実家で被災したことを明かした。1月1日に帰省した際、能登半島地震の影響で震度4や5の揺れを体感したという。「結構、揺れましたし物も落ちるくらいでした。いろいろ起きて大変でしたが大丈夫でした」と明かした。親類の無事も確認できたが、周辺の被害は続いている。「野球をやれるので、元気や勇気を与えるしかない」と決意を新たにしていた。

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