オリックス・宮城 決意のスロー調整で臨むプロ5年目 ノルマは15勝「勝てるなら…」

2024年01月30日 06:30

野球

オリックス・宮城 決意のスロー調整で臨むプロ5年目 ノルマは15勝「勝てるなら…」
トークイベントの最後に観客バックに祈念写真に収まる(左から)オリックス・紅林弘太郎、野口智哉、山下舜平大、宮城大弥 (撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 決意のスロー調整だ。オリックスの宮城大弥投手(22)が29日、オフ期間は捕手を座らせた本格的な投球練習をプロ入り後初めて封印していたことを明かした。
 「初めて、ちょっと遅めの調整をやっています。1週間遅れぐらい。去年、一昨年のこの時期は座らせて結構投げていたんですけど。去年たくさん投げたので少しペースを落としてやっています」

 昨季は3月のワールド・ベースボール・クラシックに始まり、シーズンでも22試合で10勝4敗、防御率2・27とフル回転した。その蓄積疲労を抜くのがスロー調整の第一目的。加えて絶対エースとして君臨していた山本由伸がドジャースに移籍し、エース格と期待される今季にキャリアハイの成績を残すために、シーズン本番に照準を絞っているからだ。

 その先に見えるのがドラフト制以降、過去に10人しかいない高卒5年目での通算50勝到達だ。ダルビッシュ有(パドレス)、田中将(楽天)らそうそうたる面々が名を連ねる快挙で、オリックスでは山本の39勝が最高だ。

 「今知りました。(記録は)後から来るもの。勝てるならたくさん勝ちたいし、やるべきことをやって勝てれば」と淡々と話したが、ここまで通算35勝で残り15勝。3年連続2桁勝利中で、21年に13勝を挙げた左腕なら、十分に射程圏内だ。

 この日は大阪・舞洲でマイペース調整。山本は5年目に18勝を挙げ、球界のトップへと飛躍を遂げた。公私で慕う前エースに続く。(山添 晴治)

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