カブス・今永 毎日自炊で鍋キャンプ 初日からアツアツ31球 米のマウンドに手応え

2024年02月16日 02:30

野球

カブス・今永 毎日自炊で鍋キャンプ 初日からアツアツ31球 米のマウンドに手応え
ブルペンで投球練習するカブス・今永(共同) Photo By スポニチ
 カブス・今永昇太投手(30)は14日(日本時間15日)、メジャー1年目のキャンプ初日を迎え、ブルペンで31球の投球練習を行った。カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリット、ツーシームなどを織り交ぜ、順調な仕上がり具合を示した左腕が、異国での挑戦の支えに掲げたのは、自炊による“鍋キャンプ”だった。
 「今はほぼ毎日自炊をしている。毎日鍋さえしておけば、栄養素も逃げない」

 決して簡単な道ではないメジャーへの適応へ「全て受け入れることが大事。自分がこう、ではなくて、ここでは全てが違うと思って新しいことを取り入れていく」と話した。さまざまな違いにぶつかった際にはストレスも生じるが、だからこそ体調管理が大事だと説く。「食事が偏っちゃうと、いろんな変化が起こってくる。そこは気をつけないと」。そのために毎晩鍋を煮て、必要な栄養素をカバーできる食材を投じ、血と肉にしている。

 「日本でもアメリカでも、キャンプイン初日には特別な思いがある」と表情を引き締めた一方で、日本では毎年2月1日がキャンプインだった。「この2週間、不思議な感覚だった」と正直に戸惑いも明かす。投球内容には「アメリカの土のマウンドで初めて投げたわりに良かった。これから改善点も見つかって、克服していくことが楽しみ」と前向きな手応えを得ていた。

 最大5年総額8000万ドル(約120億円)の大型契約で入団。球を受けた正捕手ゴームズは「素晴らしかった。前評判通り。WBC決勝の大舞台で投げた彼の経験を、我々が得られて興奮している」と目を細めた。オープン戦は23日(日本時間24日)のホワイトソックス戦から。「慣らすとかではなく、こっちはこっち。自分に動かせないものを何とも思わない」。“投げる哲学者”らしく泰然自若の構えの左腕を、“鍋キャンプ”が胃袋から支えていく。(笹田 幸嗣通信員)

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