【阪神・大竹×伊藤将対談(1)】W左腕160イニング公約 アレンパへ共闘誓う 互いに映像で研究

2024年02月16日 05:15

野球

【阪神・大竹×伊藤将対談(1)】W左腕160イニング公約 アレンパへ共闘誓う 互いに映像で研究
笑顔でハートマークを作る阪神の大竹(左)と伊藤将(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神・大竹耕太郎投手(28)と伊藤将司投手(27)が15日、本紙のWインタビューに応じ、“アレンパ(アレ+連覇)”へ向けて共闘を誓った。昨季は2人で計22勝を挙げ、18年ぶりのセ・リーグ制覇と、38年ぶりの日本一に大きく貢献。球団初のリーグ連覇を狙う今季は、ともに「最低160投球回」を公約に掲げた。制球力を最大の武器とする期待の両左腕は「コントロール論」も初めて明かし、お互いの凄さも語り尽くした。(取材・構成=石崎 祥平) 
 ――2人の対談は過去にある?

 伊藤将 初めてですね。

 大竹 確かに!そうだよね。

 ――普段からあまり2人で話をしている印象はないが…。

 伊藤将 いや、話しますよ!

 大竹 阪神に入ってきたときから普通に話をしています。先発同士で練習時間が一緒の時が多かったしね。

 ――食事に行くこともあるのか?

 伊藤将 何回かありますよね?

 大竹 ある、ある。大阪でも何度も行っている。

 ――昨季は2人で22勝を挙げて日本一に貢献。振り返って。

 伊藤将 10勝も良かったですし、規定投球回数を目標にしていて、達成できたのが良かったです。

 大竹 規定(投球回)に到達できなかった。村上とか将司のピッチングを見ていて、もう少し投げられるようにしないといけないと感じた。

 ――大竹は伊藤将のことを、どう見ていた?

 大竹 僕が不得意なことを、将司は得意としている。“こんなピッチングができたらいいな”と思って見ていたし、参考にしている。タイプ的にも球速的にも同じ。将司が投げている映像はよく見ている。凄く参考にした。

 伊藤将 僕もです!大竹さんは凄く広島戦(※1)に強かったので、大竹さんが広島戦で投げている試合を見たりして、“こんな攻めをしていけばいいのか”と参考にさせてもらいました。

 ――伊藤将が得意としている部分とは?

 大竹 右バッターへの攻め方。昨季、僕の被本塁打(※2)はほとんどが右バッターだった。結構、右バッターに長打を打たれている。特にインコースの使い方、どうしても外角、外角に投げてしまっていた。内角のカットボールだったり、内角に真っすぐを投げるところは将司の投球を参考にして、使えるようになった。「カットボールをどうやって投げているの?」と聞いたりもして改善した。将司はあまり曲げようとしていないとか、そういうのは自分にはない感覚で新しい発見だった。

 伊藤将 僕は大竹さんに聞くというよりは、試合の映像を見ていました。とても考えながら投げられているなと思って見ていました。クイックだったり、試合中にいろいろなことを試して投げられているので、その映像を見て、自分も“こういうのもあるんだな”と気付かされることが多かった。

 ――今季は球団初のリーグ連覇が懸かる。公約を教えてほしい。

 大竹 イニングです。規定(投球回)は絶対。そこからどれだけ上積みできるか。160回を目指してやれば、防御率も勝率も勝手についてくる。

 伊藤将 僕も規定(投球回)は絶対にクリアしたいです。タイトルを獲れるように頑張りたい。イニングは160回以上は投げたいです。

 ――2人で最低シーズン320回を投げられれば連覇も近づく。
 伊藤将 必ず勝手に勝利数もついてくると思います。

 大竹 160回を投げたら12、13勝くらいはいくかな。

 伊藤将 そうですね!あとは試合展開によるけど(笑い)。それを目標にします!

 (2)に続く

 ※1 大竹は阪神移籍の昨季に広島戦初登板。7試合で6勝0敗の防御率0.57。チーム別の通算でも最多勝。伊藤将は昨季広島戦で2戦2勝の防御率1.17。通算10試合で5勝1敗。勝利数ではDeNA戦7勝、巨人戦6勝に次ぐが、勝率.833は中日戦(5勝1敗)と並んで対セ球団でトップ。

 ※2 大竹は昨季10被本塁打中、右打者に9本を被弾。伊藤将は8被本塁打中、右打者に5本を打たれた。

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