赤星憲広氏 中野よ、失敗を恐れず走れ 1年目30盗塁も昨年は20…佐藤輝のような“割り切り”も必要

2024年02月16日 05:15

野球

赤星憲広氏 中野よ、失敗を恐れず走れ 1年目30盗塁も昨年は20…佐藤輝のような“割り切り”も必要
阪神・中野 Photo By スポニチ
 【赤星憲広 CHECK!】阪神の沖縄キャンプで2日間(2月3、4日)、臨時コーチをした。昨年に続き、今年も多くの選手と話をする機会を持てた。
 まず岡田監督と話をした中で、少し不満そうだったのが意外にも近本と中野の1、2番だった。「行けいうてもなかなか(試合で)走れへんのよ」と…。特に中野に関しては一昨年までの「グリーンライト」の時は1年目の21年が30盗塁(盗塁死2)で、2年目の22年が23盗塁(同7)だったのに、昨年は20盗塁(同12)と一気に盗塁数も成功率も下げている。足の速い選手が陥りがちな“失敗したらどうしよう”“アウトになりたくない”という思考が原因だと思う。

 例えば佐藤輝に聞けば「いつでも行ける準備だけはしています。サインが出て走ってアウトになったら、それはサインを出した監督のせいぐらいに思っています」と話していた。この割り切りがあるから、ベンチからの「ディスボール」の指示にも思い切ってスタートを切れている。昨年10月28日、オリックスとの日本シリーズ第1戦で0―0の5回無死一塁で初球に二盗を決めて山本由伸を攻略したのは見事だった。

 中野は21年にタイトルを獲ったように走塁技術も経験も、もちろんスピードもある。サトテルを見習え…ではないが、あとは気持ちの持ち方を少し変えるだけ。近本とともに1、2番打者の機動力が岡田監督のタクトとかみ合えば、面白い攻撃がもっと多く見られると思う。(スポニチ本紙評論家)

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