阪神・村上 初実戦で“初回の鬼”健在「良い感覚だった」開幕投手は譲らん2回無安打零封

2024年02月19日 05:15

野球

阪神・村上 初実戦で“初回の鬼”健在「良い感覚だった」開幕投手は譲らん2回無安打零封
<練習試合 広・神>初回、堂林(手前)を見逃し三振に仕留めた村上(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【練習試合   阪神4ー0広島 ( 2024年2月18日    沖縄 )】 今春初の実戦マウンドで貫禄を示した。昨季セ・リーグMVPの阪神・村上が、先発で2回を無安打無失点、2奪三振。許した2つの出塁は失策と振り逃げと、ほぼ完璧な内容だ。開幕3月29日の巨人戦(東京ドーム)での先発として最有力候補に挙がる右腕が、上々のスタートを切った。
 「ストレートの指の掛かりが自分の中で良い感覚だった。それをしっかり実戦でできたのは収穫」

 昨季は先発した全21試合で初回を無失点。無類の安定感を誇った“初回の鬼″は今年も健在だ。2死一塁で4番・堂林を迎え「決め球のインコース真っすぐは良かった。次もこういう球を投げたい」と“今日のベストボール″に選出した一球で見逃し三振。表の攻撃でいきなり先制点をもらった直後のマウンドで、流れを相手に渡さない投球を見せた。

 チームも自身も主導権を握るため、最初の相手の攻撃を封じることにこだわる。「初回はチームが乗っていくために大事な回だと思っている」。この日は全球種を試して打者の反応を探った上で、状態の良さを再確認。直球の出来に加え、変化球にも好感触を得た。

 「チェンジアップで空振りを取れたし、ツーシームもコースに投げ切れた。カウントも取れたし、初めての実戦にしては良かった」

 昨季、最優秀防御率、新人王、MVPの称号を手にしても、おごりや油断は皆無。「開幕ローテーション、開幕投手を目指して、アピールできるようにしたい」と改めて訴えた。17日の楽天戦では青柳、伊藤将がともに無失点。開幕投手を狙う先輩たちも好結果を残しており、さらに燃えた。「昨日はみんないい投球をしていた。負けないようにというか、食らいついていけるようにと思っていた」。3・29のマウンドに立つのは俺だ――。アピールを重ね、「アレンパ(アレ+連覇)」に向けた大役をつかむ。 (松本 航亮)

 ○…村上(神)は23年のレギュラーシーズンで先発した21試合全てで初回を無失点。加えて無四球と抜群の立ち上がりを誇った。また、初回先頭打者に限れば、最終登板の9月25日中日戦で岡林に右前打を許すまで、20人連続で凡退に仕留めている。ポストシーズンでもCS1試合、日本シリーズ2試合に先発して初回無失点だった。

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