日本ハム・新庄監督「やったー」対外試合5戦5勝 勝ちグセつけて さあ勝負の3年目

2024年02月19日 08:14

野球

日本ハム・新庄監督「やったー」対外試合5戦5勝 勝ちグセつけて さあ勝負の3年目
<練習試合 楽・日>7回、江越の適時打で生還した奈良間を迎える新庄監督(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 日本ハムは18日、楽天との練習試合を行い、6―5で接戦を制した。同点の9回に清水優心捕手(27)が決勝右前打を放ち、これで今季対外試合を5戦5勝とし、新庄剛志監督(52)もバンザイで喜んだ。メジャー通算108発の新外国人フランミル・レイエス外野手(29=前ナショナルズ3A)に来日初アーチが飛び出すなど、新戦力も奮闘。収穫いっぱいの5連勝となった。
 たかが練習試合、されど練習試合なのだ。やっぱり、勝負事は勝たなくてはならない。貪欲に勝利を求める新庄監督も、昨年までの2年間とナインから異なる雰囲気を感じ取っている。試合が終わると、報道陣が待ち寄せる三塁ベンチの裏に、「やったー」と両手を上げながら姿を現した。もちろん、マスクで隠れたその下の表情も満面の笑みだ。

 「こういうゲームを、オープン戦の間は全部したいですね、7回に同点に追いつかれて、“さあ、何とか1点取ろうや”となって、1点を取ってくれた」

 同点の9回だ。1死三塁から、途中出場の清水が「あの場面で真っすぐはないと思ったので、変化球をマークしていた」と松田のスライダーを捉え、ライナーで右前に決勝適時打をはじき返した。

 5点リードの7回に、3番手で登板した3年目右腕・達が楽天打線につかまり、同点に追いつかれた。殊勲打の10年目捕手は「打てたのはよかったが、達のとき最少失点に抑えたかった」と反省するが、このような展開はシーズンに入っても実際によくある。

 大事なのは、終盤で振り出しに戻ったところで、どう流れを再び引き寄せるか。昨季の1点差試合は17勝31敗で、勝率・354。2年連続最下位のチームには克服しなければならない絶好のテストケースで、見事に結果を残したのだ。

 前日17日の韓国サムスン戦は15安打18得点で大勝したが、若手が多い発展途上のチームだからこそ、苦しい試合を乗り越えたときに大きな成長も見込める。4番・レイエスに待望の来日初アーチが飛び出し、現役ドラフトでソフトバンクから新加入した水谷も3番に抜てきされると、9回先頭で右前打を放ち、決勝ホームを踏んだ。新戦力も大活躍だ。

 新庄監督にとって、勝負の3年目となる。「5連勝したとか、そういう問題じゃなくてね。やっぱり、こういう競った試合をやっていくのが一番成長につながるから、いいゲームでした」。ちょっと気は早いけど、無傷5連勝に大きな夢が膨らむ。(横市 勇)

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