広島高卒2年目・斉藤 昨季日本一の阪神に粘投3回1失点 新井監督「彼にとってはいい経験になった」

2024年02月19日 05:45

野球

広島高卒2年目・斉藤 昨季日本一の阪神に粘投3回1失点 新井監督「彼にとってはいい経験になった」
<練習試合 広・神>帽子を飛ばして力投する斉藤(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【練習試合   広島0ー4阪神 ( 2024年2月18日    沖縄 )】 広島の22年ドラフト1位右腕・斉藤優汰投手(19)が18日、阪神との練習試合に先発した。最速150キロを計測するなど、昨季の日本一チームに真っ向勝負を挑み、3回を6安打1失点。3四球を与えるなど制球にも苦しみ、1軍対外試合デビューはホロ苦い結果に終わった。一方で、相手の主力との対戦で得た収穫も多く、この経験を糧に、高卒2年目のブレークにつなげる。
 コザしんきんスタジアムに詰めかけた1万人以上の観衆に見守られる中、斉藤は全力投球で強力打線に立ち向かった。相手は昨季日本一の阪神。先発ローテーション入りに向けても大きな試金石となる一戦で、持っている力をぶつけた。

 「結果は1失点だったが、それ以上に内容が良くなかった。緊張は特になかったが、お客さんがたくさん入った中で投げるのは初めてで、凄く高揚感があった」

 相手オーダーには昨季全試合4番出場の大山や昨季リーグ最多安打の中野らが名を連ねた。斉藤も、胸を借りるつもりで対峙(たいじ)。しかし、結果はホロ苦いものとなった。初回無死から前川、中野の連打で無死二、三塁のピンチを招くと糸原の三ゴロの間に先制点を献上。続く大山を二飛に打ち取ったが、佐藤輝、森下には連続四球を与え制球に苦しんだ。

 それでも最少失点にとどめ、3回6安打1失点と粘り腰を発揮。最速は150キロをマークした期待の右腕の力投を、新井監督は「いい一日になったと思う。安打6本で3四球。それを1点で抑えるわけだから。また、タイガースも1軍で実績のある打者が並ぶ中で、彼にとっては凄くいい経験になったと思う」と称えた。

 斉藤自身も、日本一連覇を狙うチームのレベルを肌で感じたことで、収穫と今後の課題を再確認した。

 「真っすぐでは、ファウルを取れたり、いいところに決まったものもあった。ただ、(1軍の選手は)甘い球を逃してくれない。今日は変化球でカウントを取れなくて、真っすぐに頼って、その真っすぐを狙い打たれるというのが多かった。そういったところ(制球面)を改善しないといけないなと感じた」

 1年目の昨季はウエスタン・リーグでも5試合の登板にとどまった。今は1軍で経験すること全てが学びとなる。開幕1軍生き残りへ、まず何よりも目の前の結果を求められるが、それだけではなく、地に足を着けたレベルアップを期す。 (長谷川 凡記)

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