大谷の結婚公表の裏に…米国では珍しい会見 結婚報道の“温度差”痛感

2024年03月02日 01:34

野球

大谷の結婚公表の裏に…米国では珍しい会見 結婚報道の“温度差”痛感
取材に応じる大谷(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【ヤナギタイムズ】日米で結婚報道に対するスタンスや感覚の違いを痛感した一日だった。29日午前0時30分の大谷の結婚発表から記事の執筆とわずかな睡眠を経て同10時過ぎにはキャンプ地に到着。歴史的な「結婚会見」を目当てにすでに他社のカメラマンの姿もあったが、最初は不穏な空気が流れた。
 まず球団広報から「翔平の会見予定はない。何か変更があれば連絡する」と日本メディアに通達が。大谷は結婚発表と同時にこの日の取材対応を予告していたが、英文での発表にその文言が含まれていなかったためか、広報も正確な情報をつかめていなかったようだ。午後1時52分に大谷が水原一平通訳とキャンプ施設に到着。しばらくすると広報が大谷に会見開催の意思を確かめ、同2時15分開始が決まるなど、ドタバタで会見が始まった。

 ところが米メディアは打席数や出場間隔の質問からスタートし、結婚の質問もどこかぎこちなく、不慣れな様子。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者は「翔平が特別だけど、通常は結婚した選手がわざわざ会見を開くことはない」とその理由を語る。振り返ればキャンプ序盤、大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏に「遠征中やキャンプ中、デコピンの世話は誰が?」と気さくに尋ねると驚いた表情で「そんな質問するの?オーマイガー!」と絶叫。奇をてらった質問ではないが、そんなリアクションをされ戸惑った。

 記者は会見で大谷の近くに陣取り、結婚に関する3つの質問に成功した。子供に関する質問には「自分以外のことは言うと、かなわないような気がするので、あんまり言いたくない感じ」と夫人への配慮がにじむ言葉が返ってきた。結婚を公表するか、どう報じるか、など日米でかなり違う。大谷は結婚を公表した。「一番は皆さん(メディア)がうるさいので」と語った理由の裏には、応援してくれるファンへの感謝の思いもあったはずだ。

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